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新生児のドライテクニックに使用する用具の開発2020/10/29(木) 11:57:30 RSSにてレス一覧を表示
大阪医科大学・ 近澤幸さん、佐々木綾子さん
クリックにて拡大表示 新生児のドライテクニック(出生時に付着した血液や羊水、胎便などを拭き、胎脂はできるだけ取り除かない方法)において、現在用いられている用具は、新生児の皮膚への刺激、手技の困難さ、実施者の感染予防の点で課題があります。この課題を解決するための新たな用具の開発が求められています。


【写真:左(不織布を用いた顔のドライテクニック)、右(ガーゼハンカチを用いた頸部のドライテクニック)】

 
 新生児の表皮は、大人に比べ角層が薄く、角層の乾燥傾向は、生後3日から少なくとも生後2週間まで続きます。新生児の清潔ケアとしてドライテクニック、沐浴が実施されています。生後日数によるドライテクニックと沐浴の使い分けについては、出生当日のみドライテクニックを行い、以降は沐浴を行う施設、生後4日目までドライテクニックを行う施設などがあります。
 沐浴の場合、新生児の皮膚への刺激を避けるため、手でよく泡立てて洗浄することが理想的であるとされています。しかし、ドライテクニックの場合は手で実施することはできないため、用具の使用が必要です。ドライテクニックで用いる用具について、ガーゼ、綿タオル、不織布など様々な素材のリネンが用いられていますが、既存のものが使用され、新生児に適したものとはいえないという課題があります。さらに、新生児のドライテクニックにおいては、頸部や腋下など細かい部分の清拭が必要です。現在用いられている用具は、水分を含ませて絞り、細かい部分を清拭する、という行為において、実施のしづらさがあります。
 そこで、新生児のドライテクニックを実施するための新たな用具を開発したいと考えています。新たな用具の開発により、新生児、実施者両者にとって安全・安楽なドライテクニックの実施につながることを期待しています。

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コロナ禍での教育と研究について2020/09/28(月) 13:22:29 RSSにてレス一覧を表示
公立小松大学・佐藤大介   さん
 近畿・北陸地方会の皆様、はじめまして。公立小松大学の佐藤と申します。
 本学は、2018年度に開学した大学です。生まれも育ちも宮城県であった私が、縁あって石川県に来ることになり、当初は不安もありましたが、多くの人との出会いや多様な考え方、また北陸の文化に触れることで、自分自身が成長したかなと思っております。こちらに来て早2年半が経ち、だいぶ石川の地にも慣れてきました。
 
 本学では1期生の3年生が8月下旬から開始となった学内実習の真っ只中にあります。新型コロナウイルスによる影響を考慮し、臨地での領域別実習がすべて学内実習に切り替わりました。それまでの実習では、実習=臨地(病院等)で行うことであり、実際に入院されている患者さんを学生が担当させて頂くことに思いを巡らせることはありませんでした。しかし、コロナ禍によって学内実習を実施している現状からすると、いかに以前の臨地実習が恵まれた環境下であったかを実感しております。どうしても以前と比べますとマイナス面ばかりに目が行きがちで、教員の実習に対する負担は非常に大きなものになっております。ただプラス面も実感ができております。改めて実習の目的・目標がディプロマポリシーや学生にとって適切なものになっているのか、それらを達成させるため、どのような実習を組み立てる必要があるか、自分たちの教育を見つめ直すきっかけとなりました。周手術期の実習では、実際の患者さんを担当する学生にとって、過緊張と展開の速さで現状を理解することが難しい環境となる場合が多いです。しかし学内実習では学生の特性や準備状況に合わせて紙上事例の展開を変更することも可能であり、学習効果としてプラス面となるとも考えております。創意工夫をしながら、臨地での実習に近づけるように努力をしている毎日です。
 研究についてですが、大学院での生活が自分の研究者としての基盤となっております。もう修了して4年以上が経ちますが大学院での学びは、それぞれの学生の能力や志、資質を磨き上げ、自らと社会の未来を切り開くための素地を養うものであったと感じております。人はそれぞれ大きな可能性を有しながら、不完全な存在でもあります。そんな人同士が、学びの場で時間と空間を共にして、相互に磨き合い、成長していくプロセスが大学院にはありました。現在取り組んでいる情報は、院生時に取り組んだ遠隔看護による前立腺がん患者への介入方法をいかし、「外来化学療法中のがん患者に対する症状の増悪予防を目的とした遠隔看護システムの開発」というテーマで研究を進めております。医療の支援提供の場は、入院中や外来だけでは困難な状況であり、医療機関から離れた在宅での支援システムの構築が必要であります。情報通信技術の飛躍的な進展と、オンライン診療の保険適用化、そしてこのコロナ禍など、近年医療を取り巻く環境は大きく変化をしております。現在取り組んでいる研究によって、がん患者がより豊かで、より幸せな人生を送ることができるように、幅広くきめ細やかな支援方法を確立できるように日々頑張っていきたいと思います。
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日本看護研究学会第34回近畿・北陸地方会学術集会開催のご案内2020/08/31(月) 19:21:41 RSSにてレス一覧を表示
奈良学園大学・松浦純平さん
 皆さま、こんにちは。
 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響にて、様々な方面で影響が出ていることだと思います。
 この度、日本看護研究学会第34回近畿・北陸地方会学術集会を2021年3月20日(土)に奈良学園大学登美ヶ丘キャンパスにおいて開催させていただく予定でした。しかし、新型コロナウイルス感染症が拡大している状況を鑑み、皆様方の安全第一を考えた結果、誠に勝手ながらWebにて開催させていただく方向で検討することになりました。
 看護の先駆者として光明皇后が率先して取り組まれた看護の発祥の地、奈良での学術集会開催、ご参加を楽しみにご検討いただいていた皆様に対して誠に申し訳ございません。ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。


【学術集会ホームページはこちらから】
https://www.jsnr.or.jp/district/kinki-hokuriku/meeting/

【学術集会ポスターと参加申込書(PDF)はこちらから】
https://www.jsnr.or.jp/district/kinki-hokuriku/meeting/files/m34_poster.pdf
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青葉の季節 癒し2020/07/31(金) 13:59:33 RSSにてレス一覧を表示
福井医療大学・藤本ひとみさん
クリックにて拡大表示  こんにちは、藤本ひとみと申します。青葉の季節となって家々の軒先には彩り豊かな花々が咲き誇り、ほのかな香りが私たちの目や鼻、心をも柔らかく癒してくれます。しかし我が家のリビングではこの時期、花ではなく少々変わったものが飾られます。それは何あろう、「カブトムシ」の幼虫。夫の趣味で飼育しているのですが、冬の間は屋外のプランターにほぼ放置状態。それがこの時期になると、1匹ずつプラスチックのボトルに投入し、リビングに飾った後、幼虫→蛹→成虫の変態を毎年、毎年観察するのです。あの餃子のようなイモムシがわずか一月後には立派なカブトムシ大王様に劇的に姿を変える、その奇怪さには、さすがに生命の神秘を感じずにはいられません。しかしながらそれをわざわざボトルに入れ、しかもリビングで観察するなんて、お世辞にも趣味がよいとは言えなくないですか?まあ、寝室に飾られるよりはまだマシですが。ところでこのカブトムシ、成虫の眼には黒眼の他に白眼になるタイプがあるらしいのですが、その発現は決して偶然ではなく、なんと「メンデルの法則」に従っているというのです。こんなところにも「科学」が根付いていました。虫ひとつでも突きつめて「研究」していけば科学になるのですね。何はともあれ今年も個室に入れられた、丸々に太ったイモムシがリビングの檀上に飾られ、花ならぬ立派な「角」を咲かせようとしています。そして、あのイモムシ餃子ちゃん・・・と気味悪がりながらも知らず知らずのうちにその「花」を心待ちにしてしまっている!? 私の今日この頃です。
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コロナ禍での新しい挑戦2020/05/31(日) 19:30:44 RSSにてレス一覧を表示
福井県立大学・普照早苗さん
 近畿・北陸会員の皆様、こんにちは。広報委員・リレーブログの窓口を担当しております普照です。
 日本中で大変な状況にある昨今ですが、ご健勝にお過ごしでしょうか。医療現場の仲間の方々が、日々、多大なストレスの中最前線で活動されている状況を全国ニュースでも、また、福井近郊においても常に耳にしております。その大変な中でも、病棟で研究を進めている看護師の方々とは、メールや電話を中心にやり取りをさせていただいています。現在、熱心に研究計画書を作成している現場の看護職の意欲に私も大いに感銘を受けているところです。
 さて、本学では5月4日からオンライン授業が開始され、前期は学生が来学することなく学業を進めることとなりました。前期実習は全面中止です。学生も教職員も4月中に必死になってオンライン授業の準備を進めて参りました。これまで、まったく使ったこともなかったZOOMやグーグルクラスルーム、娯楽用と思っていたYOUTUBEの映像資料など、使える手段は何でも使うという姿勢ではじめ、ちょうど1ヶ月経ちました。徐々に慣れてきたとはいえ、学生は手元に紙面資料がない中で、スマホやPCの画面に見入りがんばっているようです。しかし、経済的に余裕のない学生は、よいPCも購入できず頻繁に画面がフリーズするとの訴えもあり紙資料を郵送してほしいなどの要望も出てきています。まだまだ試行錯誤の毎日で、どうすれば学生によりよい学習環境をつくってあげられるか悩みが積み重なっています。おそらくは、全国の教育現場の皆様も同じ心境なのではと思っております。今後、新しい生活様式とともに、新たな教育方法についても工夫し研究していかねばならないと感じました。リモート勤務の中ではありますが、同僚たちとこの新しい研究課題に挑戦していきたいと決意を新たに致しました。
 新型コロナウイルスとの戦いはまだまだこの先も続きますが、皆様と共に情報交換をしながら新しい時代の再構築に向けて研鑽していきたいと思います。一堂に会する集会はなかなか難しい状況ではありますが、今後とも様々な方法でつながっていけますとありがたいです。ぜひ、このリレーブログも交流の場として活用していただきたいと存じます。私が担当窓口をしておりますので、お気軽にご一報ください。よろしくお願いいたします。
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