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“自分らしく送られたい” 大本山永平寺とのコラボ2017/03/14(火) 13:45:54 RSSにてレス一覧を表示
福井県立大学 成人看護 有田広美さん
 福井県には、皆さんよくご存じの「永平寺(曹洞宗の2つの大本山のひとつ)」があります。実は福井県立大学は永平寺と同じ「永平寺町」にあります。去る2月25日に市民対象に「自分らしく、送られたい−あなたは、人生の終わりをどう考えていますか?−」というテーマでまちづくり講演会が開催されました。名田庄診療所所長の中村伸一先生(NHKの『プロフェッショナル仕事の流儀』に出演)は「あなたも幸せになれる実践的幸福論」と題して「手相を見て生命線が短い人はマジックで付け足してください」「ポジティブシンキングとネガティブシンキングは3対1が長寿の黄金比」とユーモアあふれる話をしてくださり、笑顔とポジティブシンキングと感謝の3つが幸福になる秘訣だと話されました。
 そして中村先生と永平寺の老師と私とで「自分らしく送られたい」についてのパネルディスカッションを行いました。そこでは「末期でも健康」的に生活している高齢者、病体験から価値観が変わり生き方が変化した壮年期の方、学生に身をもって生き様を教えてくれた方などの実践例が語られました。答えの出るテーマではありませんが、様々な人とのつながりの中で当たり前の日常生活を送ること、その人の役割をこれまで通り遂行できること、今を大事に生きることが幸せを感じられることなのではないかと語り合いました。仏教のお立場からは、自分が他者を支えているつもりが実は自分が支えられているものであり、一人じゃないと気づけることが幸せや感謝につながるとおっしゃられていました。緩和ケア論を担当する教員としては、老師のお言葉は看護につながるものがあり、永平寺とコラボして地域の方々および学生と共に考える機会をまた持ちたいなと思いました。ちなみに、4月1日13時より福井フェニックスプラザにおいて医療人類学者であり禅僧でもあり終末期ケアに携わってこられたジョアン・ハリファックス博士の「『病・老い・成長』を支えるすべての人のために」講演会があります。気忙しくなる4月ですが、貴重な体験をして来ます!
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流 行2017/02/27(月) 23:58:55 RSSにてレス一覧を表示
園田学園女子大学 看護基礎学 柏原 寛美さん
クリックにて拡大表示 そろそろインフルエンザの流行が終わろうとしています。子供たちの学校では今季は昨年末と今月、学級閉鎖が続出しました。昨年末はA型、今月はB型が流行りだったそうです。言わずもがな感染症の成立は病原体、感染経路、宿主感受性によります。冬季は病原体の生息しやすい環境と宿主感受性の脆弱化が整ってしまうことに加え、寒気と低湿度によって飛沫の抵抗が少なくなることで感染経路としても流行に最適だとか…しかし、本来、感染症に感染すると原因の抗原に対して抗体ができ、感染を防ぐことができるはずですが、インフルエンザの抗原は毎年のように連続変異するため、繰り返し流行します。しかも、長らく信じられてきた予防法「うがい」も無効とされ、最近では予防法として舌みがきが流行りのようです。感染症の流行はこのくらいにして、流行りと聞いて一番に思い浮かぶのはファッションでしょうか?音楽のジャンル?言葉や食べ物にもあります。そして、看護業界にも…研究分野であれ、各看護領域の療養法であれ流行が存在します。
 これらのように思考や意思を伴う流行は、病原体の流行と違って、特定の行動・思考様式が社会の中で受容され、急速に普及し、やがて消滅していく現象と定義されます。私は最近、この看護業界の流行に関心があります。流行の特徴として、以下の6つが挙げられるようです。1.何等かの意味において新しいもの、珍しいものが取り入れられる新奇性、2.発生してから終息するまでの期間が短い短命性3.流行が反復することがある周期性4.流行の対象以外に自由に選択できる複数の選択肢がある機能選択肢の存在。看護に存在する流行を考える場合、流行の特徴として挙げられる残りの2つが驚きなのです。5.何かの役に立つとか、一定の利益を生み出すかなどとは無関係であるという効用からの独立。6.人間生活の本質的な部分に関連することはほとんどない瑣末性さまつせい。看護において効用から独立すること、瑣末性があり得る??もちろん、この教科書的な特徴に看護をそのまま、あてはめてはいけないのでしょうが、効用からの独立はしばしば見受けられます。
 身近で一番、影響力強いなぁと感じるのが看護提供方式です。今だとPNSを採用している施設が多く、私も決して否定派ではありません。でも、中にはパートナー決定のマッチングが十分に行えず見切り発車的にPNSを推し進め、現場から非難と不満の嵐を受けている施設もあるとか無いとか。これは確かに効用からの独立そのものです。これは、看護師が患者の問題には気づくし、患者の問題は探せるのに、自分自身の問題には気づかない,もしくは自己評価能力が乏しい傾向があるからではないでしょうか?さらに、大きな理由は問題の特定や評価が適切になされないままに「流行にのっかっちゃった」からではないでしょうか?
 流行を採用する心理は、新しいものを求め、他者と異なる自分を顕示したいという欲求である異化と社会や他人から孤立したくないという適応と同調を求める欲求ある同化があり、この2つの相反する欲求を満たすために流行を取り入れるそうです。これらの欲求って確かに人間生活の本質的な部分には関連しないですね…でも、流行かどうかは結果論であって、新しいものが採用され、流行かなと思っていてもそのまま定着し、結果、流行とは言わないものもたくさんあります。新しいものを流行にするかしないかは採用者が自ら抱える問題の本質を解決するものとして採用するか否か、または効用を吟味しつつ採用するか否か、そして、採用による評価を継続的に行うか否かによるのではないかと思います。
 そんなことを語りつつ、流行に乗り遅れないよう、春の新作衣装をお姉さんにすすめられるままにショッピングし、若い学生に教えてもらった流行歌を覚える小心者の私。流行を採用する側でなく、流行を作り出す側になりたいものです。
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“時々入院、ほぼ在宅” 在宅看護、頑張っています!2017/01/30(月) 05:35:49 RSSにてレス一覧を表示
富山大学看護学科 地域看護 須永恭子さん
クリックにて拡大表示今回は、在宅看護についてお話しをさせていただきます。
「急性期を過ぎたら、あとは在宅で」。もうこれは当たり前の時代になりました。
診療報酬、介護報酬の改正を見ても在宅での医療、看護に関する内容が多くなっています。でも、家族の立場になると「うちのおじいちゃん、認知症もあって、おばあちゃんと2人暮らし。最近、血圧も高くて心配。本当に家で暮らせるのかしら?」。ここで、ひたすら悩む前に、介護保険制度を調べてみて下さい。訪問看護や地域包括支援センター、そして独り暮らしの住処を考えたい時は「サービス付き高齢者向け住宅」を調べてみて下さい。社会資源の利用が鍵を握ります。
 在宅は、暮らしの場であり、人それぞれの暮らし方があります。高齢の方だけでなく、障がい者の方、小さいお子さん、難病をお持ちの方もおいでです。私は、実習、研究等で在宅看護に関わる中、ご本人だけでなく、支える人や支える地域のサポートについても考える必要があると感じています。ですが、自分一人で考えてどうこう出来ることではありませんので、仲間を増やしていきたいです。
今、在宅看護、在宅医療等をテーマとした講演会があちらこちらで開催されています。興味、関心のお持ちの方におかれては、ためらわず・遠慮せず、足を運んでいただけたらと思います。
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看護管理を色で表すと?2016/12/07(水) 12:51:22 RSSにてレス一覧を表示
甲南女子大学看護学科 青山ヒフミさん
クリックにて拡大表示看護管理学を専門としている関係から看護管理者を対象とした研修の講師を引き受けることが多い。特に1993年より開始した日本看護協会認定看護管理者制度のファーストレベル、セカンドレベル、サードレベルの各研修を、大阪府看護協会を中心にその当初から毎年引き受けている。
いずれの研修も、ここ10数年は研修開始のアイスブレイクとして、看護管理のイメージを色で表す課題を出し、参加者何人かにその理由とともに色を発表してもらっている。長い間行っていると2つの傾向があることに気付く。
まず1点目は職位による違いである。ファーストレベル研修の主な参加者は主任、副師長クラスである。この場合の看護管理のイメージは、白、灰色、黒といった無彩色が多い。それも黒っぽい灰色が中心であり、つかみ所がない、不透明だからという理由が多い。セカンドレベルになると職位は師長がその多くを占め、看護管理のイメージは、青、水色、緑といった寒色系が多数を占める。理性的、理知的、シャープな仕事だからといった理由が多かった。が、ここ6,7年くらい前から、なぜかオレンジ、赤、ピンクといった暖色系が主流になってきている。理由を聞いてみると、「ビタミンカラーのオレンジで元気の良さ」、「太陽の赤で情熱」、「人を温かく包むピンク」といったとてもポジティブな返事が返ってくるようになった。サードレベルになると、高貴な紫色、様々な色を包み込み輝く大理石色、状況により色を変化させるつつ輝く虹色と、看護管理にたいへん価値を見出している色へと表現がさらに豊かになる。職位の上昇に伴い看護管理という職務への価値が高くなるようだ。
2点目は、セカンドレベルの師長クラスの変化である。ちょうど寒色系から暖色系に色が変化した時期は、平均在院日数の短縮や病床稼働率のアップなど数値目標の達成が厳しく求められ、師長の仕事環境が厳しくなった時期と重なる。仕事環境が厳しく変わったにもかかわらず、看護管理のイメージは暖色系に変化し理由もポジティブになっている。この理由が、仕事環境が厳しくなった分あえてポジティブなイメージを持ち、自分自身を鼓舞しているのか、それとも看護管理観が理知的なものから、疲弊するスタッフへのケアを意識した温かな看護管理へと変化したのか、謎である。
単に研修時のアイスブレイクとして軽い気持ちでやり始め、アイスブレイクとして効果的に緊張をほぐす役割を果たしてくれた「看護管理を色で表すと?」の課題だが、今になってデータをちゃんと取っておけば良かったと後悔することしきりである。
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金城大学主催フォーラムのご案内2016/11/14(月) 13:36:15 RSSにてレス一覧を表示
金城大学 看護学部 看護学科 藤田 三恵さん
クリックにて拡大表示金城大学看護学部は平成27年4月に開設されました。本学は、社会福祉学部、医療健康学部、看護学部と保健・医療・福祉の領域における指導的役割を果たせる人材の育成に取り組んでおります。また、本学は地域に根差し、地域のニーズを踏まえたさまざまな教育研究活動を行っていることが特色の一つです。看護学部は開設されてまだ、2年目ですが、初年度より市の山間部との保健を志向した基盤づくりや地域貢献活動、並びに、保健・医療・福祉・介護職者のコミュニケーションの場づくりや情報交換会を、地域の専門職と共に始めようとしております。その一環として、今年で11回目を向かえる保健・医療・福祉創造フォーラムを開催いたします。メインテーマは「一人ひとりが輝く共生社会の創造」と題し、「共同と個性」をテーマに「これからの社会を支える人材の育成・人間教育の実践」という題材でシンポジウムが開催されます。昨今の医療情勢を見ると、在院日数の短縮化、在宅療養への推進が唱えられ、医療の現場においては、医療の高度化と並行して、高齢化社会に向けた新たな課題に対峙する必要性に迫られております。そのような中で、私たち看護職は看護としての専門性を明確にしつつも、多職種との連携や協働により、より高度な実践と問題解決に向けた取り組みを求められているのではないでしょうか。一人ひとりが輝く共生社会に向けて、興味のある方は是非、ご一緒に活動を実施できればと願っています。
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