ディレクター 上平悦子さん
奈良県立医科大学に昨年4月より看護実践・キャリア支援センターが設置されました。本センターの目的は、看護職の看護実践能力の向上を図り、生涯を通じたキャリア支援を行うことにより、地域医療に貢献する看護職を養成することです。そのため看護学生および看護師の教育、研究、研修などのキャリア支援を行うほか、認定看護師や専門看護師をはじめとする看護職の知識や技術習得への支援を行います。また本センターには事業を通して看護学科の学生や教員と看護部の看護職を有機的に且つ友好的につなぐ役割も期待されています。 実施しているセンター事業としては、大きく4分野「基礎看護教育」「キャリア支援」「研究支援・実践」「地域貢献」等があり、主な具体的例としては「看護学科学生へのキャリアデザインプログラムの実施」、「実習指導者の教育能力育成プログラムの実施」、「看護師への心理的ケア技術等向上への支援」、「キャリア支援サロンの開設」、「専門・認定等看護師資格取得への動機づけへの支援」、「看護師の特定行為に係る研修支援」、「看護師と看護学科教員の共同研究コーディネート」、「看護部看護師の研究活動の推進(看護研究指導者の能力向上支援)」、「地域の看護職者への専門看護領域の研修開催(認知症をもつ患者への対応力向上研修、がん看護研修、エンド・オブ・ライフ研修)」等です。 現在、職員は2名の専任のセンター員(上平と1名の事務担当)と、センター長、副センター長はもちろんですが、他に看護部と看護学科から兼務として書く1名配置され合計6名で運営しています。やっと2年が過ぎようとしており、まだまだ試行錯誤しながら進めているところです。大学内だけでなく地域にも目を向け、看護職者たちのニーズをくみ取りながらセンター事業を進めていきたいと奮闘している毎日です。
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