| 地方会トップ | ブログトップ | ヘルプ | ログイン | パスワード忘れ | 新規会員登録 | 利用規約 |
クジラ  〜今回は看護研究とは関係ないかも知れませんが息抜きで〜2017/09/30(土) 20:35:36 RSSにてレス一覧を表示
園田学園女子大学 教授 山本恭子さん
3月、座間味島にホエールウオッチングに行きました!小型のボートで船長、私、娘、凄い望遠レンズ付きのカメラを持った男性の4名で座間味港を出港!ザトウクジラは海面から跳び上がって、あの巨体を見せるブリーチという動作をします。ブリーチは普段は半日の観察で運が良ければ1回見られたら本当にラッキーなのですが、なんと、この日は30回ぐらい跳んでくれて!感動の嵐でした。途中、屋根もないボートの上で目も開けられないほどの豪雨に打たれながらも、娘と何に感謝したらよいか分からないほどに「クジラさんありがとう」「船長さんありがとう」「座間味の海にありがとう」「神様ありがとう」と何回も言いました。
ザトウクジラの観察で特徴的な動作はブリーチの他に「テールアップ」や「ブロー」、「ペックスラップ」があります。「テールアップ」はクジラが深く潜り始める前にテールを海面から出して高く上げるポーズです。その時にテールの模様を見ることができます。とてもかっこいいです。そのテールの模様は個体によって異なることから、テールの写真で個体識別ができます。テールの模様を登録することで、そのクジラが去年も来たクジラだとか、去年は小笠原にいたクジラだとかということが分かります。まさに地球規模の調査になります。「テールアップ」を見たらとてもかっこいいのですが、その後は深く潜るので、20分、長い場合は40分程度も姿を現さないので、次ぎに姿を現すまで待つ覚悟が必要です。クジラが息をするときに水煙のようなものが海面から立ち上るのを「ブロー」といいます。間近で見ると大きなクジラの息使いが伝わり、迫力を感じます。「ペックストラップ」は胸びれを海面から立ててパタパタと海面をたたく動作で威嚇している動作です。これ以上近付いてはいけません。
座間味島は国立公園に指定された沖縄県慶良間諸島のひとつの島です。座間味島には1月から3月にかけて、ザトウクジラがやってきます。夏の間、北極、ベーリング海ではバブルネットフィーディングと言われる方法での補食など、激しい動きを見せますが、1月から3月にかけては繁殖、出産、子育てを目的としてケラマ諸島近海にやって来ると言われています。子クジラを連れて泳ぐお母さんクジラも見られます。座間味島では船でホエールウオッチングをすることができます。クジラの息を間近で感じることができ、感動します!
座間味島では多くのショップがホエールウオッチング船を出していますが、クジラを保護するために、近寄り過ぎないことなどの規制を守っています。そのおかげで年々多くのクジラが座間味島周辺に戻ってきてくれているようです。また、この時期よく見られる親子クジラの場合は、お母さんはテールを見せてもそれほど深く潜らないので5分程度でまた姿を見せてくれます。赤ちゃんクジラが深く潜れないからだそうです。母性ですね!たまに、あかちゃんクジラは船にも興味津々で、近くに寄ってくることもあります。そんなときはクジラを傷つけないように、船はじっとしています。また、座間味島では各船がクジラに会えるように島の高月山展望台から双眼鏡でクジラを探して、無線で情報を提供しています。いくらクジラが大きくても海はもっと広いので船から探すのは難しいのですが、この方法だとほぼ、100%の確率でクジラに合うことができます。
座間味島へは那覇市の泊港から高速船(約1時間)が1日2便、フェリー(約2時間)が1日1便出ています。すばらしい海が待っています。少し不便なところですが、一度行くとはまります。
投稿にはログインが必要です
トップページに戻る