学会からのお知らせ

日本看護研究学会主催から会員の皆様に向けて情報を発信しております。

第93号 (平成26年4月20日発行)

一般社団法人日本看護研究学会 第3回評議員・役員選挙(2013年)を終えて

一般社団法人日本看護研究学会選挙管理委員会
委員長 神田清子
委員 大森美津子
委員  出口禎子

評議員選挙にご協力いただきまして、ありがとうございました。今回の選挙では、北海道5、東北6、関東7、東京12、東海14、近畿・北陸22、中国・四国14、九州・沖縄14の合計94名の評議員を選出しました。
学会誌36巻2号(平成25年6月20日発行)会告のとおり、選挙のため平成25年5月12日 定時社員総会で上記3名が選挙管理委員会を委嘱され委員会を組織しました。
事務局では平成25年度選挙に向けて、平成24年12月20日付け 会費請求文書同封、評議員定年制(被選挙人70歳未満)を設けたこと、会員数増加、同姓同名の会員多数により、会員へ生年月日の登録を振込用紙に記載依頼がされておりました。
今回は、投票方法を次の3点の理由によりWebのみにしました。①過去2回の選挙で郵送法を希望した会員は70~80名、その会員も全員が投票していないこと ②郵送法での希望を全員に確認するためには郵送費用が約30万円かかること ③Web選挙が3度目となり、その効果を発揮する時期に来ていること。Web投票期間は11月1日~30日までとし、36巻4号(平成25年9月20日発行予定)の会告に掲載し、周知をはかりました。
Web投票が開始されすぐに、被選挙人者から名簿に記載漏れがある申告を受けました。その原因は生年月日のデータベースへの誤記登録であることがわかりました。そこで選挙管理委員会ではWeb投票を振り出しにもどし投票をやり直しました。
その間、再選挙になることをホームページや葉書にて周知をはかっていきました。投票前に配布したID・パスワードを再投票ではすでに破棄した方などがおり、事務局への問い合わせは数件にのぼりました。しかし残念ながら投票率は表に示しましたとおり、11.85%で前回の31.1%を大幅に下回りました。あまりにも低い投票率に選挙管理委員会や理事会では、このまま進めて良いのか葛藤が続きましたが、結局、規程に投票率が低い場合の記載はなく、Webでの再投票の結果を生かし理事会に報告をしました。
平成26年1月に郵送による理事選挙を行いました。投票率は90%であり、無事に新理事を選出することができました。
今回は、波あり谷ありの選挙になってしまいましたが、次回の選挙では、選挙前に地区、誕生日などのデータベースを本人が確認するシステム導入、選挙公報の強化を図り、投票率が上昇することを期待しております。
事務局の皆様には不慣れな選挙管理委員を導いてくださり、何とか大波を乗り越え、本報告ができるまでに至りました。ここに事務局をはじめとする関係者各位に心より感謝申し上げます。

評議員選挙(2013年)報告

一般社団法人日本看護研究学会
(平成25年11月30日施行)

地区 選挙人数 被選挙人数 定数 住所不明(逝去による退会含む) 投票数 投票率 無効 備考
北海道 160 126 28 17.50%  
東北 200 151 29 14.50%  
関東 214 149 28 13.08%  
東京 419 324 12 36 8.59%  
東海 525 409 14 62 11.81%  
近畿・北陸 733 539 22 76 10.37%  
中国・四国 463 326 14 63 13.61%  
九州・沖縄 408 311 14 48 11.76%  
合計 3,122 2,335 94 370 11.85%  

一般社団法人日本看護研究学会 平成25年度第4回理事会議事録

日時 平成25年12月15日(日)13:00~14:30
場所 北里大学白金キャンパス・生命科学研究所・211/212会議室
出席 中村惠子、良村貞子、工藤せい子、叶谷由佳、江守陽子、小板橋喜久代、黒田裕子、中木高夫、小山眞理子、鈴木みずえ、泊 祐子、井上智子、祖父江育子、新道幸惠、宇佐美しおり、川本利恵子、林みよ子 各理事
道重文子監事
HPご担当 塩飽仁委員
欠席 小西恵美子、高田早苗、近田敬子、深井喜代子、山田律子 各理事
金井一薫監事
議長 黒田裕子理事長
書記 林みよ子総務担当理事

配布資料

庶務関連資料
報告事項資料
審議事項資料

理事長挨拶

開催にあたり、黒田理事長より、理事の過半数の出席により本会が成立するとの説明があり、議事が開始された。

報告事項

1.会員数および会費納入率の動向

総務担当・中村副理事長より、平成25年12月12日現在の会員数と会費納入率の報告があった。会員数は、平成25年度新入会411名、平成26年度からの退会希望者110名で、6,357名(名誉会員12名、評議員115名、一般会員6,230名)、会費納入率は約89.1%であると報告があった。また、会費未納者に対しては、引き続き、会費請求・納入手続きを行う旨の説明もあった。

2.平成25年度事業報告・半期決算報告
1)平成25年度事業報告

総務担当・中村副理事長より、資料に基づき平成25年度事業報告があった。

2)一般会計・第39回学術集会収支決算書および会計監査

会計・叶谷理事より、主に予算収支月報に基づいて今年度半期会計報告があった。
支出執行率が約50%で各事業ともにほぼ計画通り執行されていること、そして、支出が予算を下回った項目について、理事会開催前に常任理事会を開催しているために管理費(理事会費)の常任理事会支出が抑えられていること、事務職員が少ないために人件費が抑えられていること、新規PC購入予定であったが1台を除いて現行で対応可能であったことから設備費が抑えられていることが説明された。また、第39回学術集会収支決算は、当日の抄録集を印刷したために印刷費が6割程度の執行率であったものの、全体として収支ゼロで終了されたことが説明された。
これに関して、道重監事より、平成25年10月29日に半期会計監査を実施し、問題がなかったと報告があった。

3.各委員会報告
1)編集委員会

委員長・中木理事より、第1号の発行遅延の経過説明、投稿論文1本の採用取り下げがあったことと、学会誌5号の発行進捗状況が報告された。

2)奨学会委員会

委員長・深井理事欠席につき、委員・新道理事から代理で報告があった。現時点で奨学会の応募申請がないため、申請者募集の働きかけを行いたい旨の報告があった。

3)学会賞・奨励賞委員会

委員長・新道理事より、平成25年度学会賞・奨励賞の選考中であることが報告された。

4)研究倫理委員会

委員長・江守理事より、第39回学術集会で開催した交流集会の概要の報告があった。また、研究倫理審査にあたって手数料を課してはどうかという意見があるが、これについては今後検討予定であると報告があった。

5)国際活動推進委員会

委員長・井上理事より、第39回学術集会において交流集会を開催したこと、前年度の交流集会内容を学会誌第5号(12月20日発行予定)に掲載したことが報告された。

6)将来構想委員会

報告事項はなかった。

4.役員・評議員選挙結果

黒田理事長より、資料に基づいて、選挙結果の概要と各地区の評議員名簿の報告があった。
今回の選挙について、選挙開始後に1名の被選挙人の名簿記載漏れのあったことが発覚し、評議員選挙のやり直しを行ったが、このことも影響して投票率が11.85%と異例の低さとなったと経緯が説明された。また、今回の投票率の低さに基づいて、選挙管理委員会から、Web選挙に関する選挙人へ周知の必要性と次回選挙に向けた周知方法の提案があり、次回選挙時の投票率30%を目指して取り組みたいとの説明があった。
これらを受け、今回の選挙の投票率は低かったがこの結果を受認することとし、このあと、評議員候補者に諾否を確認し、評議員互選による役員(理事)選挙ヘと進むことが報告された。

5.看護系学会等社会保険連合報告

渉外・小板橋副理事長より、資料に基づいて第11回三保連合同シンポジウムの概要の報告があった。また、技術ケアに関する報告書が出されたことを受け、本学会として提案するために、現在、地方会や会員にも意見を求めている(HPに掲載。平成26年3月までに意見募集)と説明があった。
渉外・泊理事より、特定看護師の診療補助技術に関する意見書を報告したこと、これらに関する質問に回答したこと、今年度より平成27年度介護報酬改訂に向けたワーキンググループに参加し、理事会にも提案について意見を求めたことが報告された。また、介護保険に関して、2月にエビデンスをまとめて提出すれば4月に審議される予定であり、本学会として叶谷理事と意見をとりまとめていることの報告があった。

6.大規模災害支援事業委員会報告

黒田理事長より、申請のあった2名については、理事会メール会議で審議し、既に支援したことについて報告があった。

7.電子投稿査読システム導入進捗状況

編集委員長・中木理事より、システム稼動準備がほぼ整い、平成26年1月より編集委員会でデモ稼動させ、平成26年4月1日から本格稼働する予定であるとの報告があった。また、会員への周知については、学会誌36巻5号(12月20日発行予定)会告に掲載し、今後HPに掲載する予定であると報告があった。

8.イヤーブック進捗状況

国際活動推進委員長・井上理事より、現在4件の申請があったこと、申請された論文の掲載までの手続きやヘッダー・フッダー案について説明があった。HPに掲載するにあたっての校正編集作業を業務委託する場合、正文社の見積もりでは約20万円(1論文約5万円/1ページあたり4,200円)必要となると説明があったが、これに対して理事長より、現在見積もりは1社だけであるため、今後複数社の見積りを取って慎重に進める予定であると追加説明があった。

9.第40回学術集会進捗状況

集会長・中木理事より、現在問題なく進行中であり、学会誌36巻5号の会告に演題募集の詳細を掲載する予定であると報告があった。

10.その他

黒田理事長より、12月20日付で会費納入のお願いと振込用紙、第40回学術集会参加登録案内と振込用紙、大規模災害支援振込用紙を同封・発送することが報告された。

審議事項

1.事務局業務委託の検討

黒田理事長より、ここ数年の事務局職員雇用の状況や経緯が説明され、将来を見 据えて、事務局業務の外部業者への委託を検討したいという意向が説明された。
続いて、総務担当・中村副理事長より、今後の状況が確定していないことから、今回 は、会計業務を含む委託費と会計業務を除く委託費の2パターンの見積もりを受けた ことが説明された。そして、資料に基づいて、事務局委託費見積とヒヤリングおよび その企業の概要が説明され、(株)ガリレオは、自社でシステム開発しているために 他社より見積額が少ないとの説明もあった。
これを受けて理事長より、常任理事会では、最も安い見積額を示した(株)ガリレオ に会計業務を除いた業務を委託する方向で慎重に進めることとし、これを社員総会で 説明して平成26年度は移行期間とし、仮契約という形で進めていきたいという案が説 明された。
これに対して意義はなく、原案が承認された。

2.理事選挙に伴う地区ごとの理事定数

黒田理事長より、資料に基づいて、新理事10名の地区ごとの理事定数案の説明が あった。これに対して異議はなく承認された。
これを受けて、今後は以下のとおり進めることが確認された。
1月10日~1月25日評議員の互選による選挙
1月31日選挙管理委員会による開票

3.電子査読システムに伴う投稿規程・執筆要項改正案

編集委員長・中木理事より、電子査読システム導入に伴って現行の投稿規程およ び執筆要領の修正を要する部分があると説明があった。主な修正点は、電子化によっ て多少の配慮が可能との点から論文の文字数に「おおよそ」と追記した、本文に行番 号の付記をすることとした、原稿掲載料・別刷料に対する記載は削除すると説明され た。
これに対して意義はなく承認された。

4.平成26年度定時社員総会準備・平成26年度定時社員総会日程・会場
1)定時社員総会と理事会予定

黒田理事長より、定時社員総会およびその準備のための理事会として、以下の日 程で理事会を開催したいと説明があった(時間および会場は未定で、決定次第連絡予 定)。

常任理事会・理事会 5月11日(日)午前・午後
新旧理事会 5月18日(日)午前
社員総会(旧理事・監事出席 要) 5月18日(日)午後
2)平成26年度事業案

総務・中村副理事長より、資料に基づいて、平成26年度事業案が説明された。こ れに対して異議はなく、原案が承認された。

3)平成26年度予算案

会計・叶谷理事より、資料に基づいて予算案が説明された。大きな変更点は支出 の増額であるが、これは消費税8%に伴うものであること、常任理事会を理事会開催 日に開催しているために会議費を減額したこと、平成26年度は選挙実施年度ではない が100万円を繰り入れ予定であることが説明された。また、消費税率アップに伴って 学術集会貸付金の増額も検討したが、今年度は従来どおりとすることとなったことを 併せて、第40回学術集会予算案も説明された。
また、学会誌の冊子体の印刷部数が大幅に減少したことから1冊あたりの価格が高く なり、有料購読機関および寄贈機関分の冊子印刷費が1号~4号までで29,310円と年間 購読料金10,000円を遥かに上回ることから、学会誌は冊子を廃止し、すべてCDとした いと提案があった。
これに対して意義はなく、原案が承認された。なお、有料購読機関には1万円の購読 料を徴収していることから、事務局から今後の契約について、各機関へ意向を確認す ることとなった。

5.大規模災害支援事業委員会

黒田理事長より、大規模災害支援事業委員会提案資料に基づいて申請があったと 報告があった。
道重監事から、申請がすべて同じ学校の学生であることは問題ないか、予算(支援 金)200万円のところ264万円の助成が超過しているため予算内にとどめた方がよいの ではないか、という点が指摘された。これに対して、会計理事より、大規模災害支援 事業支援金残高(会員からの支援金)が12月5日時点で2,385,019円と報告され、理事 長より、推薦した理事から学校の状況を確認した上で、再度審議することが報告され た。

6.第43回(平成29年)学術集会会長推薦

黒田理事長より、現在推薦候補者を検討中、次回理事会に推薦し、ご審議いただ きたいと報告があった。

7.学会賞・奨励賞にかかわる規程の変更

学会賞・奨励賞委員長・新道理事より、現在の定款第7章第29条2 .で「学会賞・ 奨励賞は会員総会で審議する」こととなっているが、現行では、理事会で承認、社員 総会に報告、会員総会で審議、会員総会審議を経て、会員総会終了後、壇上において 表彰しており、矛盾が生じていることが説明され、定款第7章・会員総会第29条第2項 の条文から、「学会賞・奨励賞の承認」を削除し、学会賞・奨励賞規程の第8条では 「会員総会で報告する。」と変更してはどうかと提案があった。
これに対して異議はなく原案は、承認された。
この一方、定款の変更は社員総会での決定事項となると考えると、学会賞・奨励賞の 規程変更も社員総会で諮らなければならないのではないかという意見が出された。こ れに対して、定款に社員総会で審議する事項が明示されていないことが問題ではない かという意見も出された。これらを受けて、理事長より、定款第6章第24条2.社員総 会には、この定款に別に規定するもののほか、理事長の諮問に応じ、役員の選任及び 決算の承認等本法人の運営に関する重要な事項について決議すると明示されているた めに、この規定で運用しているが、平成21年度一般社団法人となって、4年を経過し ていることも踏まえて、今後の対応を弁護士と相談したいと回答があった。

8.その他
1)名誉会員松岡敦夫先生ご逝去記事(学会誌36巻4号)

黒田理事長より、学会誌掲載の松岡敦夫先生の弔辞文(川口孝泰先生執筆)に対 する松岡敦夫婦人からの礼状があったことが報告され、手紙が回覧された。

2)事務局保管の各種書類の取り扱い

黒田理事長より、入会申込書や会員カードのほか、各種文書の学会発足時からの 綴りをかなりの量になっているため、保管をどうするか審議いただきたい旨の説明が あった。これに対して、他学会からの情報や法人としての保管義務を考慮して、保管 と破棄の案を次回理事会に提示することとなった。
これに対して意義はなく承認された。

3)新入会申込者の承認

会議中に入会申込一覧を回覧し承認された。
次回、理事会開催予定について

5月11日(日) 午前中 旧常任理事会
午後 旧理事会
5月18日(日) 午前中 新旧理事会
午後 定時社員総会

以上