学会からのお知らせ

日本看護研究学会主催から会員の皆様に向けて情報を発信しております。

第118号 (2021年4月20日発行)

一般社団法人日本看護研究学会 2020年度第3回理事会 議事録

日 時 2020年11月29日(日)13:00~16:50
会 場 オンライン会議システムによるWeb 開催
出席者(敬称略) 深井喜代子,浅野みどり,鈴木みずえ,阿部幸恵,岡美智代,川口孝泰,工藤せい子,国府浩子,小松万喜子,佐藤正美,佐藤洋子,塩飽仁,高見沢恵美子,中西純子,布施淳子,法橋尚宏,前田ひとみ,森千鶴,矢野理香,若村智子(以上,常任理事・理事20名)
稲垣美智子(監事1名)
城丸瑞恵(第46回学術集会会長)
欠席者(敬称略) 工藤美子,祖父江育子(理事2名)
西田真寿美(監事1名)
陪 席(敬称略) 竹下清日,海老根潤(ガリレオ社)
書 記(敬称略) 前田ひとみ
議事進行 理事長 深井喜代子

資料

  1. 会員動向報告
  2. 2020年度上半期決算・会計監査報告
  3. 編集委員会報告
  4. 国際活動推進委員会報告
  5. 大規模災害支援事業委員会報告
  6. 看護系学会等社会保険連合ワーキング報告
  7. 第46回学術集会報告
  8. 第47回学術集会予算について
  9. 日本看護系学会協議会2021-2022役員選挙被選挙人の推薦について
  10. 入会申込

議事録の確認

2020年度第2回理事会議事録と2020年第1回臨時理事会(書面)議事録について,承認された。

報告事項

1)会員数の動向(資料1)

鈴木みずえ副理事長から,11月27日現在の会員の動向の報告があり,平成27年をピークに減少傾向にあることが説明された。

2)2020年度上半期決算・会計監査報告(資料2)

会計担当国府浩子理事から9月30日までの一般会計,奨学会特別会計,選挙事業積立金特別会計(本年は選挙実施年に該当しない),災害支援特別会計の収支決算の報告があり,以下の説明があった。

稲垣美智子監事から監査の結果,予算執行は公正に行われているが,委員会で活動を追加・補正して予算変更した場合,内容がわかるように明記したほうがいいという指摘があった。なお,予算自体は社員総会では報告事項になっているため,予算の補正に関しては理事会承認でよく,社員総会で承認を得る必要はないことが確認された。

3)委員会報告
① 編集委員会(資料3)

編集委員会委員長法橋尚宏理事から,以下の報告があった。

② 奨学会委員会

奨学会委員会委員長阿部幸恵理事から,9月23日~12月4日で奨学会研究論文の公募中であり,現在2件応募があったことが報告された。

③ 学会賞・奨励賞委員会

学会賞・奨励賞委員会委員長工藤せい子理事から,現在,学会賞・奨励賞を審査中で,1月9日の会議で決定予定であることが報告された。

④ 将来構想委員会

将来構想検討委員会委員長深井喜代子理事長より,会員減少への対応等について話しあっていることが報告された。

⑤ 研究倫理委員会

研究倫理委員会委員長高見沢恵美子理事から,「日本看護系学会協議会(JANA)利益相反(COI)検討」の報告があり,各学会の意見を聴取することになっているが,本日まで原案の提示がなかったことから,今後,次回の理事会までに締め切りとなっていた場合は,書面理事会を開催することで了承が得られた。

⑥ 国際活動推進委員会(資料4)

国際活動推進委員会岡美智代理事から,看護における研究を世界に発信することを目的とした講演会(テーマ:国際論文執筆時の国際ルール)企画について報告があった。会員限定で参加費は無料で行い,広報については,ホームページの掲載と会員メール配信することで承認された。

⑦ 大規模災害支援事業委員会(資料5)

大規模災害支援事業委員会委員長中西純子理事から,大規模災害支援の申し込みを10月31日まで行ったが応募者はなく,2020年度上半期は246,000円の寄付があったことが報告された。

⑧ 広報委員会

広報委員会委員長塩飽仁理事から,ニュースレター第3号を9月に発行し,12月発行予定の第4号を編集中であること,Webで使用しているソフトの保守点検について,来年から年間契約をする予定で検討中であることが報告された。

⑨ 看保連ワーキング(資料6)

看保連ワーキング委員長浅野みどり副理事長から,関連会議の進捗状況と今後の予定,プロジェクト活動,診療報酬改定要望書についての報告があった。

⑩ 実践研究活動推進ワーキング

実践研究活動推進ワーキング委員長深井喜代子理事長から,年内に会議を開催して活動のスタートをする予定であることが報告された。

4)関連会議
① 日本看護系学会協議会

医療系の分科会がなかったことから,医療系の学術会議が足並みを揃えるような検討が行われており,協力していくことが報告された。

② 日本看護系学会協議会災害看護連携会議

中西純子理事から,JANAからコロナについての活動,影響についての調査があり,回答したことが報告された。

③ 日本学術会議

浅野みどり副理事長から,第25期の日本学術会議会員は看護学からは小松浩子先生,西村ユミ先生が任命されたこと,第24期は看護分科会から「地元創生」に関する提言は発出されたこと,APNに関する提言は第二部役員審査で他委員会との調整が必要との指摘があり発出には至らなかったこと,が報告された。

5)第46回学術集会について(資料7)

城丸瑞恵第46回学術集会会長より,参加者数,演題発表数,収支概算について報告があった。深井理事長より本会から繰り入れた補助金を入れた収支決算を提出するよう依頼があった。

6)第47回学術集会について

塩飽仁第47回学術集会会長から,学術集会は「脳と心のケアとサイエンス」をテーマにオンラインにて,8月21日・22日開催予定で準備を進めていることが報告された。一般演題発表はライブ配信,講演 等についてはオンデマンド配信とし,大学内の教員だけで運営可能であるので,業者委託はしないことの説明があった。

7)地方会の活動について

鈴木みずえ副理事長から,北海道地区と九州・沖縄地区の役員選挙があったことが報告された。

8)その他

なし

審議事項

1)第47回学術集会予算について(資料8)

塩飽仁第47回学術集会会長から,学術集会予算について,収入については,参加者を今年の半分で見積もっており,展示収入は見込めないことを予想し案を作成したことが説明された。もし,現地開催が 可能となった場合は,大学の講義室を使用し,その場合,70~80人の収容が可能である。

2)編集委員会(資料3)
① テクニカル・エディター(編集技術者)の費用について
② 英文抄録のネイティブチェックについて
③ 『日本看護研究学会雑誌』の発行日について
④ 委員会活動を論文として掲載する際のルールについて
⑤ 総説の定期的な掲載について
⑥ 学会誌のpdfファイルの保護について
⑦ 学術集会プログラム集のノンブルについて
⑧ 構造化抄録への統一について
⑨ 不採択になった論文と取り下げ論文の扱いについて
⑩ 原稿執筆要項などの改訂について
⑪ オンライン英文誌の発刊について
3)2020年度大規模災害支援事業申請募集期間延長について(資料5)
4)日本看護系学会協議会2021-2022役員選挙被選挙人の推薦について(資料9)
5)その他
① 入会申込理事会承認(資料10)

入会申込のあった60名について,全員,会員として承認された。

② その他

中西純子第48回学術集会会長から,2022年8月27日(土)・28日(日) 松山市総合コミュニティーセンターで開催予定であることが報告された。

次回会議:2月28日13:00~予定

一般社団法人日本看護研究学会 2020年度第4回理事会 議事録

日 時 2021年2月28日(日)13:00~17:15
会 場 オンライン会議システム(Zoom)によるオンライン会議
出席者(敬称略) 〔常任理事・理事〕深井喜代子,浅野みどり,鈴木みずえ,阿部幸恵,岡美智代,川口孝泰,工藤せい子,工藤美子,国分浩子,小松万喜子,佐藤正美,佐藤洋子,塩飽仁,祖父江育子,高見沢恵美子,中西純子,布施淳子,法橋尚宏,前田ひとみ,森千鶴,矢野理香,若村智子(22名)(欠席なし)
〔監事〕稲垣美智子,西田真寿美(2名)(欠席なし)
〔事務局〕竹下清日,海老根潤(ガリレオ社)
書 記(敬称略) 佐藤正美
議事進行(敬称略) 理事長 深井喜代子

配布資料

資料1.会員動向報告
資料2.編集委員会資料
資料3.奨学会委員会資料(奨学会委員会議事録,報告書)
資料4.「高度実践看護師(APN)制度に関する意見交換会」(JANA主催)報告書
資料5.2020年度学会賞・奨励賞の推薦について
資料6-1.大規模災害支援事業について
資料6-2.2020年度大規模災害支援事業支援案
資料7-1.2020年度事業報告・2021年度事業計画
資料7-2.2021年度定時社員総会用_2020年度事業報告・2021年度事業計画(案)
資料8-1.2021年度予算案_ 各委員提出分
資料8-2.2021年度予算案
資料9.学術集会一覧
資料10.名誉会員推薦内規
資料11.学生年会費の設置について
資料11-①.学会学生年会費調査
資料11-②.学生年会費を想定した場合のJSNR会費試算
資料12.入会申込理事会紹介一覧
Noなし 2020年度第3回理事会議事録

議事録の確認

2020年度第3回理事会議事録は承認された。

報告事項

1.会員数の動向(資料1)(鈴木副理事長)

資料に基づいて説明。2021年2月25日現在,会員総数6,002名,会費納入率は90.16%

2.第46回学術集会決算について(会計担当 国府理事,深井理事長)
3.委員会報告
1)編集委員会(資料2)(法橋理事)

資料に沿って説明があり,主な内容について下記に記載した。

2)奨学会委員会(資料3)(阿部理事)
3)学会賞・奨励賞委員会(工藤せい子理事)
4)将来構想委員会(深井理事長)

将来構想委員会活動については,3.審議事項,5)2020年度事業報告と,11)の項で述べる。

5)研究倫理委員会(高見沢理事)
6)国際活動推進委員会(岡理事)
7)大規模災害支援事業委員会(中西理事)
8)広報委員会(塩飽理事)
9)看保連ワーキング(浅野副理事長)
10)実践研究活動推進ワーキング(深井理事長)
4.関連会議
1)日本看護系学会協議会(浅野副理事長)

JANAの各種活動について

2)日本看護系学会協議会災害看護連携会議(中西理事)

前回理事会より追加となる報告はない。

3)看護系学会等社会保険連合(浅野副理事長)
4)日本学術会議(川口理事)
5.第47回学術集会について(塩飽学術集会会長)

準備状況の報告があった。

6.地方会の活動について(深井理事長)

1)北海道:2月21日(日)にWeb で,特別講演会を開催
2)東海:3月13日(土)にWeb で,第25回学術集会を開催
3)近畿・北陸:3月20日(土)に,第34回学術集会を開催
4)中国・四国:3月7日~3月21日の期間にWeb で,第34回学術集会を開催

7.その他

なし

審議事項

1.2021年度奨学会奨学金授与者について(資料3)(阿部理事)

審議の結果,推薦された清水氏に50万円の奨学金授与が承認された。

申請者の条件に「3年以上の会員歴がある者」とある。この条件は標準的ではあるが,若手を支援しようとする狙いから考えると3年は長いのではないかとの意見があった。これについては,今後,委員会で検討する。

2.2020年度学会賞・奨励賞推薦について(資料5)(工藤せい子理事)

資料に基づき,推薦者と推薦理由が説明された。

1)学会賞

審議の結果,推薦した磯村由美氏(論文題目「意思伝達能力の低下した高齢者の意思を看護師がくみ取り援助を展開するプロセス」)を候補者とすることが承認された。

2)奨励賞

審議の結果,推薦した以下の5本の論文を候補論文とすることが承認された。
(1)論文題目: 3か月以内に再入院した統合失調症患者に対する地域定着に向けた中堅・熟練病院看護師の支援プロセス,牧 茂義,永井 邦芳,安藤 詳子
(2)論文題目: 子どもの見方を変えていくしなやかさ:療育教室に参加する母親と看護者との対話を通した協働的な学び,山本 真実,浅野みどり
(3)論文題目: 計画的行動理論に基づく看護師の転職意思決定モデルの構築,田中 聡美,布施 淳子
(4)論文題目: 青年期以前に発症した中年期クローン病患者の生活の再構築,山本 孝治,中村 光江
(5)論文題目: 精神疾患を有する母親の育児体験の意味,上田 明美,石橋 照子,吉川 洋子

3.大規模災害支援事業について(資料6-1,6-2)(中西理事)
1)令和2年度7月豪雨災害被災者への支援の適否について

1月31日まで応募期間を延長した結果,2名(会員1名,学生1名)から申請があり合計33万円の支援案を作成した旨,資料に沿って説明があった。
審議の結果,2件とも支援案のとおり承認された。

2)COVID-19など新型感染症のパンデミックによる被害を本事業の対象に加えるか否かについて〔委員会での議論とその結果〕

コロナ禍で困っている学生が多いことが推測される(文科省による調査を基にコロナ禍で中途退学及び休学した看護学生数を推計)。本学会の規程では自然災害のみが対象となっているため,このコロナ禍を自然災害に加えるか否かを議論した。その結果,アルバイト収入減を証明する方法が難しいことや,対象となる学生数が相当数になり本事業の対応力を超える可能性があることから,今回は対象外とした。

理事会での議論

4.学会誌編集事業について(資料2)(法橋理事)

資料2の2ページ以降の審議事項について,説明があった。特に英文誌,Journal of International Nursing Research(JINR)の発刊にあたり,整備が必要なさまざまな準備事項の提案があった。

1)本学会機関誌『日本看護研究学会雑誌』の英語論文の受付中止について承認された。
2)Journal of International Nursing Research(JINR)の創刊について

以下の意見が出され,編集委員長の考えが確認された。

意見
編集委員長法橋理事より

以上,提示されたすべての方針について承認された。なお,3月中旬に取り決め事項の暫定版を作成するため,以下について依頼があった。

理事・監事への依頼事項
5.2020年度事業報告について(資料7-1,7-2)(深井理事長)

資料に沿って深井理事長より説明,各委員長より補足があった。
すべての報告事項について,承認された。

6.2021年度事業計画について(資料7-1,7-2)(深井理事長)

資料に沿って深井理事長より説明,各委員長より補足があり,審議を進めた。
なお,将来構想委員会の事業計画に英文学会誌の発刊を追加するよう監事から指摘があり,追加することとなった。

すべての計画について審議の結果,承認された。

7.2021年度予算案について(資料8-1,8-2)(国府理事)

資料に沿って説明があった。
予算案は3月末まで修正可能。微調整する際は会計担当理事・事務局まで申し出る。

8.第50回(2024年),第51回(2025年)学術集会会長の推薦について(資料9)(深井理事長)

(3月4日付で以下,内諾を得た。
2025(R7)年 第51回学術集会会長 法橋尚宏氏(神戸大学)
2026(R8)年 第52回学術集会会長 岡美智代氏(群馬大学)

9.名誉会員の推薦について(資料10)(深井理事長)

規程の条件を概ね満たす会員として2名が候補に挙がり,審議の結果,名誉会員として推薦されることが承認された。

10.選挙管理委員会委員の選出について(深井理事長)
11.学生年会費の設置について(資料11,11-①,11-②)(深井理事長)

深井理事長より,会員数減少対策として,若手会員増を目的として学生年会費設置の提案があった。

意見

会議後,引き続き理事からの意見を求め,理事長が本理事会での意見と合わせて整理した後,臨時理事会(又は書面理事会)を開催して,継続審議することにした。

12.その他
1)入会申込理事会承認(資料12)(深井理事長)

51名について承認された。

2)2021年度理事会,社員総会,会員総会日程および開催方式について(深井理事長)

(1)社員総会の方法
例年5月第3日曜日に開催しているが,規程上は6月末までに開催すればよい。
集合開催の場合,参加率60%程度,人数にして70~80名の出席がある。
2021年度は5月23日(日)に(ZOOMで)「意見交換会」を開催し,そこで出た意見を元に,委任または書面による議決権行使で表決をとるという案で進めることとなった。

(2)会員総会の方法
2020年度は審議事項がなかったため,学会ウェブサイト上で報告を行って意見募集をし,会員総会に代えることとしたが,今年度は審議事項(名誉会員の承認と学術集会会長の選出)があるため,書面で決議をとる。
次回,5月23日の前の時期に理事会を開催する

以上