日本看護研究学会主催から会員の皆様に向けて情報を発信しております。
一般社団法人
日本看護研究学会第46回学術集会
会長 城丸 瑞恵
一般社団法人日本看護研究学会第46回学術集会は,2020年8月27日(木)~8月28日(金)に札幌コンベンションセンターで開催予定でした。しかし新型コロナウイルス感染症の影響を考え9月28日(月)~11月8日(日)Web開催に変更いたしました。Web開催は,事務局一同,経験したことのない開催形態のため,当初は不安でした。何をどのように準備したらよいのか,予算はどのようになるのか,当日はどうしたらよいのか,頭の中は"はてなマーク"が占有していました。しかし,先行して他の学会でもWeb開催を計画しており,ホームページなど参考にさせていただきました。そのため,徐々におおよそのイメージをもつことができ助かりました。オンデマンド方式のため,会場開催日であった8月27日(木)~28日(金)に,講演・研究法セミナー・市民公開講座などの収録を行い,シンポジウム実施時のシンポジスト間の距離,各講演後の消毒など感染対策に注意を払いました。事務局,スタッフ各自が携行用のアルコール除菌ウェットティッシュを持参していましたが,さすがに看護系学会だと感心しました。遠隔で講義・セミナーに参加する方との画像・音量の調整など,会場開催とは異なる事前準備もありました。この2日間の札幌は空が青く澄みわたり,この空の青さとともに忘れられない2日間になりました。
さて,本学術集会のテーマは,「当時者とともに創る看護の知」であり,このテーマを軸にプログラムを企画しました。おかげさまで,テーマにそった講演,シンポジウムであったと参加者の方々から評価をいただくことができました。特別講演に日本学術会議副会長 三成美保氏から「人生100年時代における『ケアの権利』─日本学術会議『未来からの問い』が展望するジェンダー平等社会─」と題してご講演をいただきました。ジェンダー学の専門家として,また日本学術会議の副会長のお立場から,新型コロナウイルス感染症による社会的情勢を鑑みながら人生100年時代のケアの権利についてお話しいただき,今後の看護職が目指す方向性と勇気を与えてくださいました。
教育講演1では北海道医療大学教授 向谷地生良氏から「当事者の専門知に学ぶ」をテーマにご講演をいただきました。当事者の方々も参加してくださり,当事者から学ぶ必要性・重要性について理解を深める機会になりました。また教育講演2では北海道大学総合博物館教授 湯浅万紀子氏から「思い出を未来に紡ぐ博物館─博物館体験の長期記憶の語りから探る博物館の意味─」をテーマにご講演をいただき,博物館の魅力とともに研究手法について示唆をいただきました。
シンポジウム1では「がんとともに生きる当事者が望む暮らしを支える」をテーマに竹生礼子氏(北海道医療大学),下倉賢士氏(ホームケアクリニック札幌),大島寿美子氏(北星学園大学),シンポジウム2では「『自分らしく生きぬく』を支える─その人の願いと意思をかなえる終焉─」をテーマに松田哲子氏(旭川赤十字病院),前野宏氏(札幌南徳洲会病院),スーディ神崎和代氏(医療創生大学),シンポジウム3では「若年認知症の当事者の思いを紡ぎ,ともに考える支援─家族会や介護事業所の実践,そして家族の経験を通して─」をテーマに平野憲子氏(NPO法人北海道若年認知症の人と家族の会),岡田京子氏(認知症対応型ディサービスいろどり)に講師をお願いして研究者・実践者の立場からご講演いただきました。各シンポジウムでは,がんや若年性認知症とともに生きる当事者・ご家族の方をシンポジストにお招きして,当事者・ご家族の方々と看護の知をどのように創るのか,積極的な意見交換が行われました。体験された内容の重さに心が揺さぶられ,自分自身を振り返る貴重な時間となりました。
この他,"看護の知を創る"ための研究方法に関して,研究方法セミナー1は「当事者研究のためのミックスドメソッド入門」を髙木廣文氏(天使大学),研究方法セミナー2は「当事者の語りをつむぐ─ナラティヴ分析への誘い─」を宮坂道夫氏(新潟大学大学院),研究方法セミナー3は「統計手法の基本から質問紙調査の実際まで」を樋之津史郎氏(札幌医科大学)にご講演いただきました。3人の方々の研究に関する具体的なお話は,今後研究をする上でとても参考になると感じました。市民公開講座として,バスケット界のレジェンドといわれる株式会社レバンガ北海道の折茂武彦氏に「年齢と身体能力の限界を超えて 北海道の為に選手として経営者として」と題しご講演いただきました。折茂氏はバスケット選手として,経営者としてどのように歩んできたのか,大事にしていることは何かを熱く語ってくださいました。前向きな姿勢が人生を豊かにしてくれることを教えていただきました。
2日間の収録において会場は関係者のみでしたが,オンデマンド方式で多くの方々と時間や空間をこえて様々なことを共有できたのではと考えています。
最後に,会場開催からWeb開催となり,会員の皆様にはご心配やご迷惑をおかけしたと思います。ここでお詫び申し上げます。最終的に1,100名以上の方々のご参加をいただくことができ,事務局一同感謝の気持ちでいっぱいです。ご協力に心から感謝申し上げます。
北海道文教大学
木村 恵美子
2020年8月27・28日,札幌では気温が30℃を超えた暑さと澄んだ青空が広がっていました。この日は,日本看護研究学会第46回学術集会が札幌で開催される予定でした。しかし2019年12月,中国において原因不明の肺炎が確認され,翌2020年1月,後にCOVID-19と命名される新型コロナウイルス感染症が世界中に急激な勢いで広がりました。この影響により私たちは,新たな生活様式を余儀なくされましたが,今もなお感染拡大は収まっていません。そのような状況の中,楽しみにしていた本学会も参加者の安全を考慮し,Webによるオンデマンド方式で開催することになりました。道外の研究者の皆さんに,8月の札幌を体感していただきたかったと残念に思いました。
9月28日からWebによるオンデマンド配信が始まりました。会長講演,教育講演,研究方法セミナーなど,内容も豊富で充実した講演をすべて視聴できました。各先生の講演が繰り返し視聴できることは,Webによる学会開催ならではの良さであると新たな発見でした。当初残念に思っていた私でしたが,食い入るように各講演を拝聴しました。はじめに第46回学術集会の会長講演で城丸瑞恵先生は,看護者が当事者とともに学ぶことの重要性を述べられました。看護者がヘルスケアを深く理解するための知識の一つとして,健康,病気,治療,ケアの提供を,"人々がどのように経験しているか"に着目することについて深く考えさせられました。
今回の学会テーマである「当事者とともに創る看護の知」を考える上で,当事者がどのように病いを経験しているかしっかり学ぼうと思い,続けてシンポジウムを拝聴しました。私は緩和ケア認定看護師として,またNPO法人キャンサーサポート北海道の理事として多くのがん患者やその家族と関わっています。そのため,シンポジウム1「がんとともに生きる当事者が望む暮らしを支える」は,関心をもって拝聴しました。北海道医療大学の竹生礼子先生は,在宅ホスピスボランティアグループの活動を紹介されました。自宅で過ごすがんを有する人々やその家族にとってボランティアの存在は価値ある出会いとなり,支援の一つになると感じました。またホームケアクリニック札幌の下倉賢士先生は,死を目前に様々な苦悩を抱いている人々へのソーシャルワークについて,実際の対話をもとに報告されました。がん体験者である森中かおりさんは,がんと告知された瞬間から普通の暮らしがどのように変化したのかを語っていました。自身ががんであることを子供に話すとき,治療によって爪がはがれていくときなど,森中さんの実体験を通してがんが人々に与える影響について考えさせられる機会となりました。最後に北星学園大学の大島寿美子先生は,"支援をする人・支援される人という上下関係ではなく,お互いに学びあえる平等な関係が重要である"と話されました。この言葉のとおり,看護者と患者・家族の関わりについて示唆に富んだ内容でした。続けて,シンポジウム3「若年認知症の当事者の思いを紡ぎ,共に考える支援─家族会や介護事業所の実践,そして家族の経験をとおして─」を拝聴しました。NPO法人北海道若年認知症の人と家族の会の平野憲子先生は,会の活動を紹介され,若年者だからこそ抱える困難の理解と,支える家族どうしの交流の場の重要性などを述べられました。平野先生の法人会員である当事者家族の方は,若年認知症を患っている旦那さまとの生活をご講演されました。"旦那さまが家の外に出ると近所の人が家の中に入ってしまう"というエピソードはとても印象強く残っています。ご家族も話されていましたが,個別的な支援とともに地域で支援する取り組みが求められることを実感しました。ライフケア彩りの岡田京子先生は,若年認知症の方々が抱える不安や苦悩,家族への支援の重要性についてご講演され,周囲が認知症を正しく理解することの重要性について述べられました。これらのシンポジウムを拝聴し,患者・家族一人ひとりの経験を大切にして関わることの重要性を痛感しました。
次に,特別講演である三成美保先生の「教育研究におけるジェンダー主流化と日本学術会議の取り組み」を拝聴しました。今回のコロナ禍の前後で人々の意識や考え方,生活状況が大きく変化していることを話された後,ジェンダー視点からケアに着目した「ケアの権利」について述べられました。特に最後に話された看護学への期待は強く印象に残っています。先生は,看護学教育にもジェンダー視点を取り入れ,女性のケア力を自明視せず,男性のケア力を育てて欲しいと話されました。今回,一般演題でもLGBTに対する看護学生への理解の促進についてご発表されており,今後の看護学教育を考えるうえで非常に興味深いご講演でした。
研究方法セミナー2「当事者の語りをつむぐ─ナラティブ分析への誘い─」では,宮坂道夫先生がリースマンによるナラティブ分析の分類をはじめ,基礎から応用までとても丁寧に解説していただきました。特に医療・看護分野で多くみられる疑問について,事例を用いて説明していただき,ナラティブ分析を理解する機会となりました。
教育講演2「思い出を未来へと紡ぐ博物館─博物館体験の長期記憶の語りから探る博物館の意味─」では,湯浅万紀子先生が北海道大学総合博物館を事例に,大学博物館の歴史や博物館の意義などについてご講演されました。特に博物館の意義の一つとして,博物館の中を観覧するだけではなく,博物館に行くまで,そして観覧した後までの一連の過程を「博物館体験」として人々の語りを分析されていることに興味を抱きました。私は,湯浅先生のご講演に影響され,北海道大学博物館に行ってみました。11月の北海道大学は,イチョウ並木が黄色に色づき,映画のワンシーンのようでした。歴史に触れながら家族とした会話も私の「博物館体験」として記憶に残っていくのだろうと感じました。
最後になりましたが,Webによる学術集会の準備は大変なご苦労があったかと想像します。今回,オンデマンド方式で学術集会の開催を決断していただいた第46回学術集会会長 城丸瑞恵先生をはじめ,本学会実行委員の皆様に心より感謝申し上げます。また,新型コロナウイルス感染症が早期に終息し,皆様と学術集会で議論を交わせることを願います。
札幌医科大学附属病院
牧野 夏子
第46回学術集会は,2020年8月27日・28日に札幌コンベンションセンターにおいて開催される予定でしたが,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の収束のめどが立たない状況から,Webによるオンデマンド方式にて開催されました。学術集会長である城丸瑞恵先生(札幌医科大学保健医療学部教授)は,かつてご指導いただいた先生であり,運営・実行委員の先生方にも北海道という土地柄,様々なご縁で繋がりご指導賜りました。本学術集会開催にあたり大変なご準備をいただいたことと思います。心より感謝いたします。本学術集会での理事長挨拶で深井喜代子先生が述べられた第46回学術集会の演題はすべて新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の前に計画され実施された研究であり,これからはアフターコロナ,ウィズコロナにパラダイムシフトされていく,というお言葉が印象的でした。日本看護研究学会学術集会でのご講演,交流集会,一般演題は研究者として研鑽が必要な私にとって刺激を受け,新たな視点をいただく機会です。本学術集会を拝聴した一部を印象記に記したいと思います。
本学術集会のテーマは「当事者とともに創る看護の知」でした。まず大会長である城丸瑞恵先生による会長講演「当事者とともに創る看護の知」を拝聴いたしました。先生は,当事者の経験に向き合うこと,看護の知を当事者とともに創る過程,看護の知を当事者とともに創る方法,当事者・家族が看護職に期待することを主軸としてご講演されました。その中で,先生が開催されている患者会「ベニバナの会」についてご紹介され,当事者の方々が語られた治療に必要であるはずの弾性ストッキングによる新たな苦痛を緩和されるための研究についてご紹介くださいました。また,アーサー・クラインマンのケアの相互性をご紹介され看護の対象である患者・家族に向き合い語りに耳を傾けることの重要性を述べられました。ご講演を拝聴し,時に私たちは看護師のペースで進めようとしていないかと顧みる機会になりました。かつてご指導賜った時に「患者さんはどう考えているのか」「ご家族はどのような思いなのか」と問いてくださったことを思い出しました。
会長講演に続き,向谷地生良先生の教育講演1「当事者の専門知に学ぶ」を拝聴いたしました。向谷地先生は北海道浦河町のべてるの会の当事者の方々とともにご講演くださいました。向谷地先生のご経験を基に精神医療の世界との出会いからべてるの会の当事者の方々との数十年間に渡るご活動を研究として発展された過程をご講演くださいました。ご講演のなかで前向きな「無力さ」についてご紹介され,誰も正しい知識を持っている人はいない,という当事者研究における対話の可能性について述べられました。また,ご講演いただいた看護師の方が関東からべてるにいらした感想を「病院のルールや法律という枠組みで囲っていたことが,今はゼロから考えられる」と述べられたのが印象的でした。そのような場をつくられた向谷地先生のご尽力に大変感動するとともに,私自身,日常での看護における姿勢を問い直す機会となりました。
次にシンポジウム2「「自分らしく生きぬく」を支える─その人の願いと意思をかなえる終焉─」を拝聴いたしました。人生の最終段階における意思決定支援をテーマにシンポジストの方がそれぞれのお立場でご発表されました。松田哲子先生は訪問看護のお立場から事例紹介を通して,前野宏先生は緩和ケア医師のお立場から,スーディー神崎和代先生は教育研究者としてのお立場から研究活動を通してご講演されました。また,看取りを経験されたご遺族の立場から当事者家族の方がご講演くださいました。人生最終段階における意思決定は現代社会において重要なテーマであり課題を抱えているにも関わらず,解決策を模索していると考えます。松田先生の患者の意向を尊重された倫理調整の実際やスーディー神崎先生の研究を通して得られた課題は非常に参考になりました。専門職として患者の希望を実現するための具体的なご示唆は看護の基盤であり,また明日からの実践に活かせるヒントをいただきました。前野先生が述べられた我が国の死に対する議論を積極的に行ってこなかった背景から生じる問題点と現在までの緩和ケアの変遷は,改めて知見を得る機会となりました。当事者家族の方のご講演では「満足する選択をすることは容易ではない」「最期の時にも手続きが多く意思決定が求められることの辛さ」と述べられ,とても胸を打たれました。ご経験からの語りを看護師として忘れてはならないと強く感じました。座長である上田順子先生,村中沙織先生との意見交換も非常に有益であり,医療者としての誠実性やライフイベントを含めた対象者の尊重というご発表から改めて其々の立場から人生の最終段階における意思決定支援に議論を重ねていく必要性を感じました。
最後に研究方法セミナー1・2・3を拝聴いたしました。例年,学術集会の研究に関するセミナーは新たな知見を得られる貴重な機会です。しかし,時間が重複することもありすべてを拝聴することが難しく残念な思いをすることもありました。本学術集会ではミックスドメソッドから質的研究,量的研究と著名な先生方がご講演くださるということで,学術集会のプログラムが発表されてから楽しみに,またどの研究方法セミナーを拝聴しようかと思い悩んでおりました。Webによるオンデマンド方式開催となることですべての研究方法セミナーを拝聴でき,Web開催の利点を実感いたしました。
末筆ではございますが,本学術集会では一般演題と交流集会にて発表の機会をいただきました。共同研究者と研究を進め演題を登録できた時には達成感があり,プログラム集・講演集を手にしたときには喜びがありました。貴重な機会をいただきましたことに感謝申し上げます。本学術集会の企画・準備から開催にあたり携われました城丸瑞恵大会長,運営・実行委員の先生方をはじめすべての方々に改めて深謝申し上げます。
一般社団法人
日本看護研究学会第47回学術集会
会長 塩飽 仁
(東北大学大学院 医学系研究科保健学専攻 小児看護学分野 教授)
このたび,一般社団法人日本看護研究学会第47回学術集会の会長を拝命いたしました,東北大学の塩飽です。
2021年8月21日(土),22日(日)の2日間,第47回学術集会をオンラインで開催させていただくこととなりました。
テーマは「脳とこころのケアとサイエンス」といたしました。
私の看護師としての最初の臨床現場は手術部でした。そこで同じ重症の火傷の子供の手術を何度も担当し,火傷は徐々に治っていっても心が荒れていくことを目の当たりにしました。その経験を出発点にして,大学院では子供のメンタルケアを学びました。その後約30年にわたってがんや発達障害の子供やご家族のメンタルケアに実際にかかわってきたなかで実感したことは「人間はこころによって成り立っている生き物だな」ということでした。
そして1996年に出版されたある論文を読んで,脳とこころは連動することを知りました。その論文は"Ana María Magariños, Bruce S. McEwen, Gabriele Flugge and Eberhard Fuchs: Chronic Psychosocial Stress Causes Apical Dendritic Atrophy of Hippocampal CA3 Pyramidal Neurons in Subordinate Tree Shrews. The Journal of Neuroscience, 16(10): 3534-3540,1996(https://doi.org/10.1523/JNEUROSCI.16-10-03534.1996)"です。この論文は,慢性的な心理社会的ストレスを与えられたネズミの脳では,海馬の脳神経細胞の先端で特異的に萎縮がおきるという内容でした。目に見えないストレスは脳にダメージを与えることが実験によって示されていました。
人間はこころによって生きている,という私の感覚とこの論文の内容は相通ずるところがあり,それ以来こころと脳と体の関連に興味を持つようになりました。また一方で,脳とこころの関係性が多くの研究者によって明らかにされるようになり,それらの生体としての反応が遺伝的にプログラムされていることは,今では常識になりました。
人間の脳とこころの活動は相互に強く影響し合い,また体内外のストレスに応じて,ダメージを受けたり耐えたり回復したりしています。適切なケアの提供は,脳とこころを修復し,さらに以前よりたくましくなる変化をもたらすこともあります。
これらのメカニズムについて学び,それらの知見をケアに生かす時代がやってきたと思います。今回の学術集会のテーマはこのような考えから定めたものです。
2021年は東日本大震災から10年の節目を迎える年でもあります。予測が困難な様々な災害やCOVID-19という困難に直面させられる今の情勢だからこそ,脳とこころのケアとサイエンスを皆様とともに学び活かしていきたいと思っております。
第47回学術集会は,COVID-19の影響を考慮して,講演演題は事前に収録した動画を参加される皆様のご都合に合わせて視聴していただくオンデマンド配信とし,一般演題の発表やシンポジウム,交流集会,学会委員会企画等で意見交換を行っていただく企画については,双方向のライブ配信での開催を準備しております。
また,感染の流行や予防接種の普及と効果などの状況に応じてですが,仙台の会場にお集まりいただき実施するプログラムをライブ配信し,後日オンデマンドでもご視聴いただくハイブリッド形式を取り入れる計画もあります。
本学会としては初の新しい学術集会開催形式にチャレンジし,New Normalの基盤となるよう尽力したいと考えております。
今後,詳細な開催情報は,学術集会ウェブサイトで順次お知らせしてまいります。
皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
本理事会は一般社団法人日本看護研究学会定款第23条第2項に基づき理事総数22名および監事2名全員の同意により開催された。
下記の議案に関して,理事全員が同意書もしくは電磁的記録により同意の意思表示をするとともに,各々の監事からは異議が述べられなかったため,定款第23条第2項に基づき,各議案を可決する旨の理事会の決議があったとみなされた。これを証するため,本議事録を作成する。
日 時 | 2020年10月12日(月) ※本理事会の決議があったとみなされる日 |
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場 所 | 書面による |
出席者 |
【理事】 深井喜代子理事長,浅野みどり副理事長,鈴木みずえ副理事長,阿部幸恵理事,岡美智代理事,川口孝泰理事,工藤せい子理事,工藤美子理事,国府浩子理事,小松万喜子理事,佐藤正美理事,佐藤洋子理事,塩飽仁理事,祖父江育子理事,高見沢恵美子理事,中西純子理事,布施淳子理事,法橋尚宏理事,前田ひとみ理事,森千鶴理事,矢野理香理事,若村智子理事 【監事】 稲垣美智子監事,西田真寿美監事 |
第1号 本理事会は編集委員会委員として,別添名簿の5名を追加することを承認する。
議事録作成に係る職務を行った理事氏名:矢野理香
名簿
編集委員会 追加委員名簿 (任期:承認日~2022年度定時社員総会終結の時まで)
氏名 | 所属 | 研究分野 | 役員など | 備考 |
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荒木田 美香子 | 川崎市立看護短期大学 | 地域,在宅 | 評議員(2024年まで) | |
小澤 三枝子 | 国立看護大学校 | 基礎 | 評議員(2024年まで) | |
岡 美智代 | 群馬大学大学院保健学研究科 | 成人 | 理事(2022年まで), 評議員(2022年まで) |
国際活動推進委員会委員長兼任 |
八尋 道子 | 佐久大学看護学部 | 基礎 | 評議員(2024年まで) | |
辻村 真由子 | 千葉大学大学院看護学研究科 | 在宅 | 会員申請中 | 編集委員任期開始は入会手続完了後 |
一般社団法人日本看護研究学会
理事長 深井 喜代子
第43回学術集会から第46回学術集会で発行したプログラム集において,ページ下の柱が日本看護研究学会雑誌となっており,ノンブル(ページ数)がその内容を収載した学会誌と異なっておりました。また,第43回学術集会と第44回学術集会で発行した講演集において,ページ下の柱が日本看護研究学会雑誌となっており,ノンブル(ページ数)がその内容を収載した学会誌と異なっておりました。関係各位にご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。今後,学術集会が発行するプログラム集と講演集において,柱に学会誌名を使用しないことにいたします。