日本看護研究学会主催から会員の皆様に向けて情報を発信しております。
(社)日本看護研究学会 第43回学術集会
会長 山口 桂子
(日本福祉大学 看護学部)
一般社団法人日本看護研究学会第43回学術集会を2017年8月29日(火)~30日(水)の2日間にわたり,愛知県で初めて,東海市芸術劇場と日本福祉大学東海キャンパスにおいて開催させていただきました。当日は,気温34℃を超える猛暑の中,朝早くから,また,日本全国から,たくさんの皆様においでいただき,熱気あふれる2日間となりました。
第43回学術集会では,「─原点回帰─ 求められる看護研究の成果と教育への還元」をメインテーマに掲げ,これまでの看護学研究の発展や成果がもたらした確かな知識の積み重ねを振り返りつつも,今まさに看護の力が問われる社会状況にあって,これからの看護学研究には何が求められ,いかに次世代教育を通して社会に貢献していけるのかを探る機会にしたいと考えました。学術集会企画委員会からの数多くの企画とその趣旨をご理解いただいた演者の方々のご講演,会員の皆様のご発表,それらをふまえたそれぞれの場面での振り返りと探求は,学術集会のねらいを十分に深める有意義な時間となりました。まずは,このような機会を与えていただきました一般社団法人日本看護研究学会川口理事長をはじめ,理事・会員の皆様,参加者の皆様,様々な形で支えていただきました皆様に心より感謝申し上げます。
今回の企画の中で,特別教育講演「看護学教育に還元できる研究成果─その背景に求められるもの」は,メインテーマの基調講演の意味を込めて,東海地区(浜松市)で初めて本学会の第25回学術集会を開催し,現在,本学会の名誉会員でいらっしゃる田島桂子先生にお願いしました。その中で,「看護学教育に還元できる研究成果を得るためには,具体的な看護内容を看護職者が共有し,その実践を基盤に積み上げられた成果が不可欠である」と述べられ,参加者にとっては,改めて看護実践と看護教育・看護研究についての基本となる考え方を再認識する機会となりました。上記に続いた2つの教育講演(秋元典子先生と宇佐美しおり先生)は今回のテーマをそのまま体現するような充実した内容で,参加者にとっては大きな学びの場となりました。以上の詳細については,学会誌に御寄稿いただきましたので,是非ご覧ください。
シンポジウムI「研究成果の教育への還元」では,今まさに看護教育の現場でご活躍中の深田順子先生,石川ふみよ先生,佐藤政枝先生からのご発表があり,参加者が研究成果をいかに活用するのかという多くのヒントをいただきました。この3人の方々がいずれも,本学会を継続的な活動の場として論文発表されていることから,非常に頼もしい限りであることを実感いたしました。
また,今回は,学際性という本学会が大切にしてきた考え方を何処かに取り入れたいと考え,シンポジウムII「エビデンスをもってケアにつなげるための教育」を企画しましたが,臨床薬理学の柳田俊彦先生や人間工学の榎原毅先生といった看護以外の専門家と,感染症看護専門看護師の菊地義弘先生から同じテーマのもとで,看護教育におけるエビデンスの意味についてご発表いただきました。今後ますます,保健・医療・福祉といった包括的な臨床の中でコーディネーター的役割を期待される看護職にとっては,看護の基盤としての,看護と関わる多くの学問の理解やそれらとの連携や融合が大切であることを再確認させていただきました。
もう一つの原点回帰として,学術集会を引き受けるにあたり,様々な意味で開催場所を自らの研究・教育の拠点となっている大学キャンパスで行いたいという願望がありました。「一般社団法人日本看護研究学会」が「四大学看護学研究会」という名称で,千葉大学西千葉キャンパス,松岡淳夫教授の研究室におかれた事務局からスタートしたころ,学術集会は常に大学を拠点として行われておりました。もちろんその頃とは比べものにならないほど,看護系学会は発展し,参加者数も多くなったことから,開催できる都市や場所は限られ,また,収支決算上の大きな制約を抱えながらのプログラムや企画を余儀なくされています。今回,所属大学を拠点として開催できたことの背景には,大学から5分という近さに立地する東海市芸術劇場が大学キャンパスとほぼ同時に新設されたことがあり,これは大きな幸運でした。しかし,一方,日本全国の皆様にとって,「名古屋市」はよくご存じの地名であることに反して,今回の開催地「東海市」は,初めて聞いたという方も多く,また,日本福祉大学は開学以来60年超の歴史を有する社会福祉系としては老舗の大学ですが,知多半島の先端に近い美浜地区に大きなキャンパスを有していることから,新幹線や空港からの遠さをイメージさせるのではないかという懸念もありました。そこで,まずは,東海市が名古屋市に隣接する都市であり,名古屋駅や中部国際空港から非常に利便性の良いところにあることのPRから始め,関係方面のご理解を得て,無事,開催に至りました。当日は,東海市の健康事業の展示や物産販売などの協賛企画,地元企業の方々の展示など,地域色豊かな学会場になったものと考えます。2日目に行った市民フォーラム「江戸・明治時代からいきづくモノづくり・健康づくり~愛知の食文化と健康」には知多半島に所在する企業の方々を演者として迎え,約100名の一般市民の方の参加もあり,満足度の高い評価を得ました。今後,地域からの看護への期待が高まる中で,看護や大学についての正しい理解と浸透を深めていくことが必要と考えますが,学術集会開催がその一つの機会になったのではないかと考えます。
最後に,皆様の笑顔があふれた学術集会になりましたこと,本当にありがとうございました。
文京学院大学保健医療技術学部看護学科
奥原 秀盛
第43回学術集会は,平成29年8月29日・30日の2日間にわたり,東海市芸術劇場と日本福祉大学東海キャンパスにおいて開催されました。主な会場となった東海市芸術劇場は,東海市の新しい文化芸術の発信・創造の拠点の場として,平成27年10月にオープンしたばかりという開放感あふれる施設でした。各階のオープンスペースでは,小学生から高校生位までの子どもたちが思い思いに読書をしたり勉強をしたりして,大いに賑わっていました。学会2日目の午後には,東海児童合唱団のミニパフォーマンスを見ることができ,子どもらしい明るくのびのびした歌声に癒されました。また,廊下で楽しそうに語り合っていた中学生男女4名に,「みんな楽しそうですね。ここにはよく来るのですか」と尋ねたところ,「この空間が好きでこのメンバーでよく来る」とのことでした。また「今日はここで何かあるのですか」と聞かれたため,看護の学会が開催されている旨を説明し,将来看護の道も検討して下さいねとアピールした次第です。地域に開かれた本施設での学術集会開催は,広く地域の人々や子どもたちに看護を知っていただく良い機会になったのでないかと思います。
さて,今回のテーマは,「─原点回帰─求められる看護研究の成果と教育への還元」でした。残念ながら会長講演の時間に間に合わず拝聴することはできませんでしたが,山口桂子先生は会長講演の要旨の中で,「『原点回帰』を即座に決定したが,回顧ではなく,さらに前進するために,ここで一度立ち止まってみよう!というメッセージを込めたテーマであり,学術集会のプログラム構成でもある」と述べておられます。私にとって,今回の学会参加は本当にこれまでの自己の教育・研究活動を振り返り今後を考える良い機会となりました。したがって,今回はその点に焦点を当てて印象記を記したいと思います。
先ず教育活動について,本学会名誉会員の田島桂子先生の「看護学教育に還元できる研究成果─その背景に求められるもの」と題する特別教育講演に大いに刺激を受けました。看護の原点,看護学教育の原点について改めて考えさせられたのです。田島先生は,多様性が評価される現状の中で,この原点を特定するのは非常に難しいのかも知れないが,しかし「原点」が多様であれば,その上に積み上げられる看護の在り方,教育の在り方,および研究の取り組みも多様化し,成果の還元の可能性は低くなる。加えて,看護の核となるものの共有がなければ,発展させる方向を見失うのではないかと指摘しておられました。そしてその一例として,多くの看護師と接する中で,彼(女)らの看護に関する認識の中で「生活(者)」という概念が希薄になりつつあることを危惧しておられた様に思います。私は,担当する各学年の講義冒頭で,今の時点で学生自身が考える看護について書いてもらっていますが,残念ながら「人々の健康な生活の実現」,あるいは「生活支援」という記載はそう多くないのが現状です。今後,彼(女)らの看護に対する思いを大切にしながら,「生活」「生活者」という概念をはじめ,看護の原点,あるいは核となる概念について共に考えていく必要性を実感した次第です。
次に,シンポジウムI「研究成果の教育への還元」に参加し,3名のシンポジストの先生方の研究活動および教育への成果還元に対する熱意に感銘を受けると同時に,自己の姿勢を大いに反省させられました。深田順子先生は,「摂食嚥下障害看護の質向上のための研究と教育」と題して,高齢者の摂食嚥下障害に着目したご自身の一連の研究活動・成果を紹介した後,講義における成果の具体的活用についてご講演下さいました。2年次後期に,舌切除術を受けた患者の看護として,摂食嚥下リハビリテーションの知識や切除部位の再建法から嚥下障害を予測し,さらにフィジカルアセスメントで嚥下機能を確認して看護計画を立案できるように講義したり,ご自身が開発なさった嚥下障害リスク評価尺度改訂版を用いた問診,摂食嚥下のフィジカルアセスメントや訓練法の演習をおこなったりしているということです。石川ふみよ先生は,「高次脳機能障害者の家族支援を通して」と題して,高次脳機能障害の存在が医療者にすら知られておらず,医療者の不適切な対応が当事者や家族を苦しめていた頃からのご自身の研究活動を紹介し,研究活動を通して当事者・家族の経験を理解し,それを学生に伝えて,病態と対応方法に関する彼らの理解を促す役割を担っていると述べておられました。最後に,佐藤政枝先生は,「研究成果を学部教育に還元する─学部生が研究に触れることの意味─」と題して,1,2年生を対象とする基礎看護学の講義において,ご自身の研究成果である「人工股関節全置換術を受ける人々への継続看護実践モデル」の概要を紹介していることの意味についてご講演下さいました。そして,「学問としての看護」「実践としての看護」のいずれも知らない初学者たちが,先生の研究を通して看護の世界観を十分にイメージできていく姿に,こちらの意図や想像をはるかに超えた学生たちの可能性に驚かされたと述べていました。加えて,教員がどのような看護実践を背景にどのような姿勢で研究課題に取り組んでいるのかといった「研究者」としてのありよう,「教育者」「実践者」以外の「研究者」としての側面をみせることの意義についても語っておられました。3名の先生方の系統だった研究活動,そして研究および教育に対する真摯な姿勢や活き活きと語るその熱意が伝わることは,研究成果そのものの還元以上に教育的効果があるように思えました。
2日間の学会参加をとおして,これまでの自己の教育・研究活動を振り返り,自分も頑張ろう!というエネルギーを得ることができました。この学術集会を企画・運営下さいました山口桂子会長をはじめ,企画委員・実行委員の皆様に心より御礼申し上げます。
(社)日本看護研究学会
第43回学術集会 総合受付
(社)日本看護研究学会
平成29年度会員総会
(社)日本看護研究学会
第43回学術集会 第一会場
(社)日本看護研究学会
第43回学術集会 一般演題発表会場
(社)日本看護研究学会
第43回学術集会 示説会場
(社)日本看護研究学会
第43回学術集会 懇親会
一般社団法人日本看護研究学会選挙管理委員会
委員長 高島 尚美
委 員 藤井 徹也
委 員 村井 文江
此の度は,評議員選挙にご協力いただきましてありがとうございました。今回の選挙では,北海道3名,東北5名,関東6名,東京10名,東海12名,近畿・北陸17名,中国・四国12名,九州・沖縄10名の合計75名の評議員を選出致しました。さらに新評議員による理事候補者選挙によって北海道,東北,関東,東京,東海,九州・沖縄各1名,近畿・北陸と中国・四国各2名の候補者が選出され,平成30年度定時社員総会で選任手続きを経る予定となります。
選挙経過としては,平成29年9月29日にオンラインシステムで第5回評議員選挙の公示を行い,その後10月26日には選挙投票の手順や投票期間などを書面にて郵送でお知らせ致しました。投票率は,前回選挙よりわずかに上昇したものの,11月16日の時点で全体の投票率は,11.1%(東京)~23.4%(北海道)で平均16.7%と低迷していたためメールで再度の依頼を行いました。その結果,投票期限の11月30日には,投票率は19.0%(東京)~30.9%(北海道)で平均24.3%と上昇致しました。しかし残念ながら,まだ20%台にとどまっています。また定数に満たない投票が見受けられ,白票数が3,490票(39.4%)あったことも特徴的でした。定数分の投票をすることは,選挙人の負担にもなっていることの反映かもしれません。そして,選出された新評議員による理事候補者選挙を平成30年1月15日~26日の期間にWebで実施しました。23日の時点で投票率が37~46%であったため,再度メールで依頼し最終的には平均61.0%となりました。看護学の進歩発展に寄与し社会に貢献するための組織の代表とも言える評議員による選挙ですので,投票率はもっと高くあってほしいという願いを持ちました。
今後は,せめて評議員投票率を3割程度に上げるなど目標を掲げて,そのための具体的な選挙公報の工夫が必要であると考えます。Web上の画面の工夫や会員のメール登録の強化を図り不通メールを少なくする,投票率の経緯をみながらリマインドメールを送信する,あるいはリマインダーを郵送にする,などさらに検討する必要があると思われます。
事務局には事務作業をシステマティックに進めていただき,一部のミスはありましたが,大きなトラブルなく無事に選挙管理委員会の活動を終えることができました。事務局をはじめとする関係者各位に心より感謝申しあげます。
評議員選挙(2017年)報告
一般社団法人日本看護研究学会
(平成29年11月30日施行)
定数 | 選挙人 | 投票者 | 投票率 | 投票数 | 有効投票数 | 白票数 | |
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北海道 | 3 | 149 | 46 | 30.9% | 138 | 120 | 18 |
東北 | 5 | 193 | 57 | 29.5% | 285 | 249 | 36 |
関東 | 6 | 266 | 66 | 24.8% | 396 | 294 | 102 |
東京 | 10 | 405 | 77 | 19.0% | 770 | 471 | 299 |
東海 | 12 | 549 | 120 | 21.9% | 1,440 | 955 | 485 |
近畿・北陸 | 17 | 741 | 195 | 26.3% | 3,315 | 1,768 | 1,547 |
中国・四国 | 12 | 512 | 129 | 25.2% | 1,548 | 907 | 641 |
九州・沖縄 | 10 | 420 | 97 | 23.1% | 970 | 608 | 362 |
合計 | 75 | 3,236 | 787 | 24.3% | 8,862 | 5,372 | 3,490 |
日 時 | 平成29年8月28日(月) 15:00~17:00 |
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会 場 | 日本福祉大学 東海キャンパス 6階 第4会議室 |
出 席 | 口孝泰,本田彰子,宮腰由紀子,岩本幹子,石井範子,荒木田美香子,青山ヒフミ,法橋尚宏,中西純子,前田ひとみ,山口桂子,塩飽仁,佐藤政枝,良村貞子,吉沢豊予子,神田清子,吉田澄恵,安藤詳子,任和子,山勢博彰(以上,常任理事・理事20名),松田たみ子,渡邉順子(監事2名) |
欠 席 | 村嶋幸代,宇佐美しおり |
陪 席 | 竹下清日,海老根潤(ガリレオ社) |
議事進行 | 理事長 川口孝泰 |
書 記 | 佐藤政枝 |
(順不同・敬称略)
1.会員動向報告
2.編集委員会資料
3.大規模災害支援事業委員会資料
4.入会申込理事会承認一覧
番号なし 平成29年度 第2回理事会議事録(案)
平成29年度 定時社員総会議事録(案)
平成29年度 第1回臨時理事会(書面)議事録
将来構想委員会資料
平成29年度 一般社団法人日本看護研究学会会員総会議事事項
第44回学術集会チラシ
川口理事長より,挨拶があり,議事が開始となった。
前回議事録の内容が確認された。
総務担当・本田副理事長より,資料に基づき,会員数の動向および会費納入状況について報告があった。2017年8月26日現在の会員総数は6,375名(内訳:名誉会員15名,評議員165名,一般会員6,195名)であり,2017年度の新入会員数は276名,入会待機は78名,退会者は41名,会費納入率は78.5%であることが報告された。
委員長・法橋理事より,資料に基づき,40巻1号(冊子体)が8月24日に公開され,2号は8月30日頃を予定していること,現在29本の論文がアクセプトされており,今後のオンラインファースト導入により,これらのすべてが順次J-STAGEで公開される見込みであることが報告された。また,新規の論文投稿受付も概ね順調であり,今後は専任査読委員を増員したいとの意向が報告された。
その他,投稿論文チェックリスト・最終原稿チェックリストの修正箇所,規程・要項の改正箇所,学会誌のアーカイブ化の進捗状況,3号の公開方法,J-STAGEでの論文公開方法について,それぞれ資料に基づき報告があった。臨時査読委員(非会員)への手当について,現行のUSBメモリから図書カードへ変更したい旨が提案され,次回理事会での審議事項となった。
委員長・石井理事より,明日の会員総会終了後に,平成29年度奨学研究の奨学金50万円が吉田祐子氏に授与される予定であること,平成30年度奨学研究の募集については9月下旬より開始されることが報告された。
委員長・荒木田理事より,明日の会員総会終了後に,平成28年度の学会賞1名,奨励賞5名(うち1名は欠席)の表彰が予定されていることが報告された。
委員長・川口理事長より,資料に基づき,全会員のメール情報サービスの実施,学会webページのリニューアルを進める旨が報告された。また,今期内の検討事項として,ガリレオ社との契約内容の見直し,各委員会の規定・細則の見直し,広報の充実化,地方会組織の改編,利益相反に関する指針の作成に取り組むことが報告された。
委員長・青山理事より,特別交流集会「被災者を対象とする調査研究の倫理」について案内があった。また,倫理審査の新規申請が1件あったが,申請者側の都合による事前の辞退があり,審査には至らなかったことが報告された。
委員長・前田理事より,特別交流集会「質的研究のシステマティックレビューの実際」の案内があった。また,イヤーブックへの新規投稿は1件であり,学会webページの英文化については「入会のご案内」「論文投稿について」を対象に進めることが報告された。
委員長・中西理事より,新たな報告事項はない旨が説明された。
担当・塩飽理事より,学会webページの全面リニューアルに300万円程の予算が必要となる見込みであり,時間をかけて丁寧に進めていく旨が報告された。
担当・山口理事に代行して宮腰副理事長より,平成30年度診療報酬・介護報酬同時改定に向けた要望を,日本家族看護学会,日本重症心身障害学会と共同エントリーしており,その後ヒアリングがあったことが報告された。
担当・宮腰副理事長より,6月の総会にて改めて看護系学会協議会の活動について検討することが決定され,理事会の開催がこれまでよりも頻回になる見込みであることが報告された。
担当・山口理事に代行して宮腰副理事長より,順調に活動が進められている旨の報告があった。
担当・川口理事長より,看護学教育モデル・コア・カリキュラムに対するパブリックコメントとして,看護学分科会より再検討を求める意見を提出したことが報告された。
学術集会長・山口理事に代行して宮腰副理事長より,事前参加登録数は約750名であることが報告された。
学術集会長・前田理事より,第44回のテーマを「看護が創る変化の波」に決定し,現時点で,特別講演が1題,教育講演が2題,次世代の研究者育成および地域での看護師育成システム等をテーマとするシンポジウムが2題,その他,在宅医療に関連する市民フォーラムを1題,計画している旨が報告された。
川口理事長より,社員総会で各地方会代表から報告があったとおり,活動が行われていることが報告された。
資料に基づき,進行されることが確認された。
委員長・法橋理事より,資料に基づき,論文投稿時に新たに提出を義務づける「利益相反自己申告書」の内容が説明され,現在,進行中の論文から「提出を義務づけることについて,異論なく承認された。なお,申告書については,わかりやすいように注記を追加するなどの修正を行って,再度理事に確認することとなった。また,学会webページに申告書の提出が必要となった旨のアナウンスを掲載することとなった。
委員長・法橋理事より,資料に基づき,一次資料の公開をJ-STAGEに絞るため,Medical Finderとの契約を2017年12月末または2018年3月末で終了する方向で進めていること,医中誌からの論文リンク先もこれまでの学会webサイトからJ-STAGEへと変更済みであることが説明された。Medical Finderについては,再度状況を確認・整理して,次回理事会で継続審議とすることとなった。抄録号(第3号)の取扱いについても次回検討する。
委員長・法橋理事より,資料に基づき,冊子体の発行に遅れが生じている現状が説明され,今後の会告・会報の扱いについて検討が行われた。今後は,会告・会報は学会誌から切り離し,学会ウェブサイトや会員向け一斉メールを利用したニュースレターなどを通じて周知する方向で検討をすすめるが,環境が整うまで当面はこれまでと同様に学会誌に掲載することで合意された。
委員長・中西理事より,資料に基づき,本学会の大規模災害支援事業における「大規模災害」の定義案が説明された。「原則として」の文言を追加することとして,承認された。
次回理事会にて「大規模災害」の定義を反映した「大規模災害支援事業委員会規程」改定案を提案し,併せて,今後の募集についても検討を行うこととなった。
将来構想検討委員会の報告のとおり,検討を進めていくこととなった。
資料に基づき,入会希望者のリストが確認され,全員の入会が承認された。
日 時 | 平成29年8月29日(火) 13:30~14:20 |
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会 場 | 東海芸術劇場 大ホール(第1会場) |
会員総会をはじめるに当たり,川口孝泰理事長から挨拶があった。
議 長 |
定款 第7章 会員総会 第29条(会員総会) 3.会員総会の議長は,その年度の学術集会会長が当たる。 第43回学術集会長 山口桂子氏。 |
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引き続き,評議員から2名の書記の推薦・任命が行われた。
樋之津淳子 評議員
高島 尚美 評議員
定款 第7章 会員総会 第29条(会員総会)4.会員総会は会員の10分の1以上の出席がなければ議事を開き議決することはできない。に基づき,会員総会成立の確認がなされた。
会員総数 | 6,375名(8/26現在) |
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欠席委任状 | 1,884名(8/26現在) |
当日出席者 | 51名 |
出席者と欠席委任状の総数は1,935名で,会員の10分の1以上の出席(欠席委任状含む)があった。
本田彰子副理事長より,平成29年8月26日現在,一般会員6,195名,評議員165名,名誉会員15名で,総数6,375名で漸増していること,平成29年度会費納入率:78.52%であるとの報告があった。
川口孝泰理事長と各委員会委員長より,資料2頁に基づき事業報告があった。
1)会計報告
岩本幹子会計担当理事より,資料3~26頁について会計報告があった。また,学術集会事業繰出金が予算を大きく上回っているのは,第42回の学術集会の赤字補填のために支出されたことによるとの説明があった。
2)監査報告
松田たみ子監事より,資料27頁について適正であった監査報告があった。監査意見として,学会誌のオンライン化やメール会議の導入により事業経費の縮減により産まれた財源について,本学会の事業計画・将来構想として有効活用の検討を期待する旨が報告された。
資料28頁にある税理士の金子和寛氏による会計調査報告書が渡邉順子監事の代読にて報告された。
本田彰子副理事長より,資料29頁に基づいて事業計画の報告があった。
岩本幹子会計担当理事より,30~36頁に基づいて予算報告があった。電子ジャーナル導入により支出が減った分を有効活用するため,予備費として300万円を新規事業のために創設した。
奨学会委員会委員長 石井範子理事より,平成29年度奨学研究助成授与者として,吉田祐子氏が選考されたことが報告された。
学会賞・奨励賞委員会委員長欠席のため,委員の石井範子理事より報告があった。
1)平成28年度学会賞について:1名が選考された。
2)平成28年度奨励賞について:5名が選考された。
山口桂子学術集会会長より,予定通り順調に進んでいるとの報告があった。
前田ひとみ学術集会会長より,平成30年8月18日,19日に熊本県立劇場にて開催予定であることが報告された。
・日本学術会議について
川口孝泰理事長より,日本学術会議の3つのミッションと事業について報告があった。
・日本看護系学会協議会の活動について
宮腰由紀子副理事長より,平成29年度の社員総会について報告があった。
・看護系学会等社会保険連合(看保連)の活動について
山口桂子渉外担当理事より,平成30年度診療報酬改定に向けての提案を行っている旨の報告があった。
・地方会について
山口桂子議長より,地方会HPを参照して欲しい旨報告があった。
川口孝泰理事長より,第46回(平成32年度)学術集会会長について,理事会で推薦された札幌医科大学の城丸瑞江氏が報告され,審議の結果,学術集会長として承認された。
特になし
以上で会員総会を終了した。
・第44回(平成30年度)学術集会会長挨拶
前田ひとみ氏(熊本大学)より,第44回(平成30年度)学術集会について,平成30年8月18日・19日に熊本県熊本市で開催することの説明がされた。
・平成29年度奨学会奨学金授与
川口孝泰理事長より,吉田祐子氏に奨学金目録が授与された。
・平成28年度学会賞
川口孝泰理事長より,学会賞の表彰がされた。
山端美香子氏
・平成28年度奨励賞表彰
川口孝泰理事長より,奨励賞の表彰がされた。
山㟢松美氏
上田伊佐子氏
鈴木亜衣美氏
川田智美氏
鳩野洋子氏(欠席のため郵送)
本理事会は一般社団法人日本看護研究学会定款第23条第2項に基づき理事総数22名および監事2名全員の同意により開催された。
下記の議案に関して,理事全員が同意書もしくは電磁的記録により同意の意思表示をするとともに,各々の監事からは異議が述べられなかったため,定款第23条第2項に基づき,各議案を可決する旨の理事会の決議があったとみなされた。これを証するため,本議事録を作成する。
日 時 | 平成29年11月28日(火) ※ 本理事会の決議があったとみなされる日 | |||||||||||||||
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会 場 | 書面による | |||||||||||||||
出 席 |
【理事】川口孝泰理事長,本田彰子副理事長,宮腰由紀子副理事長,岩本幹子理事,石井範子理事,荒木田美香子理事,青山ヒフミ理事,法橋尚宏理事,中西純子理事,前田ひとみ理事,村嶋幸代理事,良村貞子理事,吉沢豊予子理事,神田清子理事,吉田澄恵理事,安藤詳子理事,山口桂子理事,任和子理事,山勢博彰理事,宇佐美しおり理事,佐藤政枝理事,塩飽仁理事 【監事】松田たみ子監事,渡邉順子監事 (順不同) |
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議 案 |
第1号 第44回学術集会参加費について,下記のとおりとすることに同意する。
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議事録作成に係る職務を行った理事氏名 | 佐藤政枝 |
本理事会は一般社団法人日本看護研究学会定款第23条第2項に基づき理事総数22名および監事2名全員の同意により開催された。
下記の議案に関して,理事全員が同意書もしくは電磁的記録により同意の意思表示をするとともに,各々の監事からは異議が述べられなかったため,定款第23条第2項に基づき,各議案を可決する旨の理事会の決議があったとみなされた。これを証するため,本議事録を作成する。
日 時 | 平成29年12月26日(火) ※ 本理事会の決議があったとみなされる日 | ||||||||||||||||||
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会 場 | 書面による | ||||||||||||||||||
出 席 |
【理事】川口孝泰理事長,本田彰子副理事長,宮腰由紀子副理事長,岩本幹子理事,石井範子理事,荒木田美香子理事,青山ヒフミ理事,法橋尚宏理事,中西純子理事,前田ひとみ理事,村嶋幸代理事,良村貞子理事,吉沢豊予子理事,神田清子理事,吉田澄恵理事,安藤詳子理事,山口桂子理事,任和子理事,山勢博彰理事,宇佐美しおり理事,佐藤政枝理事,塩飽仁理事 【監事】松田たみ子監事,渡邉順子監事 (順不同) |
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議 案 |
第1号 2017年度理事選挙における地区ごとの定数について,下記のとおりとすることに同意する。
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議事録作成に係る職務を行った理事氏名 | 佐藤政枝 |