ニュースレター

東海地方会からのニュースレターを掲載いたします。

ニュースレター(Vol.27)

2023年10月1日 発行

秋冷の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。
日頃より、一般社団法人日本看護研究学会東海地方会の活動に、格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
 今年度の東海地方会は、2023 年度東海地方会総会を、昨年と同様に委任状または議決書による開催とさせていただきました。第 28 回学術集会は、オンライン開催とさせていただき、準備を進めております。2023 年度セミナーにつきましては、オンラインと対面のハイブリットで行い、少しずつ対面の機会を取り入れております。
 東海地方会では、迅速な情報提供を心がけ、皆様とつながる地方会の運営に努めて参ります。東海地方会のお知らせにつきましては、郵送とメール配信、東海地方会のホームページへの掲載を行い、皆様に多くの情報をお届けできるようにしてまいります。本会にメール登録をされている会員の皆様には、適時メールによる情報発信をさせていただきますので、本会へのメール登録、所属変更等のお手続をお願いいたします。
 会員の皆様には、引き続きご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

東海地方会会長 白尾久美子

記事
● 2023年度事業計画
● 一般社団法人日本看護研究学会第 27 回東海地方会学術集会報告
● 2023 年度 一般社団法人日本看護研究学会東海地方会総会報告
● 一般社団法人日本看護研究学会第 28 回東海地方会学術集会のご案内
● 2024 年度 一般社団法人日本看護研究学会東海地方会セミナーのご案内

2023年度事業計画

1.一般社団法人日本看護研究学会第 28 回東海地方会学術集会

 プランナー:加藤木真史(神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部看護学科)
  期 日 :2024 年 3 月 9 日(土)
  開催方法:オンライン(一般演題口演含む)
  テーマ :「研究が拓く看護技術の可能性」

2.2023年度セミナー

 プランナー:藤吉恵美(岐阜医療科学大学看護学部看護学科)
  期 日 :2023 年6月 24 日(土) 13 時 30 分~16 時
  テーマ :「看護学生の就職(支援)を考える」
  内 容 :講演① 近年の看護職の就職状況
            青木京子(岐阜県看護協会 会長)
       講演② 病院が求める人材、採用の視点
            澤井美穂(東海中央病院 看護部長)
            深尾亜由美(岐阜大学医学部附属病院 副病院長・看護部長)
       講演③ 大学における就職・進学支援の現状と課題
            藤吉恵美(岐阜医療科学大学看護学部看護学科 准教授)
       意見交換(交流会)
       開催場所 :岐阜医療科学大学 対面&オンライン

3.ニュースレターNo.27の発行
  2023年10月 発行

4.世話人会開催
  第1回 2023年8月8日(火)オンライン
  第2回 2024年3月

5.総会開催
  日 時:2023年8月8日(火)
  場 所:社)日本看護研究学会東 海地方会事務局 日本福祉大学看護学部内
  開催方法:委任状または議決権行使による参加(オンライン総会)

6.2024・2025年度 社)日本看護研究学会東海地方会世話人選挙
  期 日:2023 年 5 月

一般社団法人日本看護研究学会第 27 回東海地方会学術集会報告

 プランナー:粕谷恵美子(名古屋女子大学健康科学部看護学科)
 期日   :2023 年 3 月 4 日(土)
 開催方法 :WEB 開催(ライブ配信)
 テーマ  :"SDGs「看護にできること」"
 演題数  :21 演題(紙上発表)
 参加者数 :会員 87 名(学生会員 1 名)、非会員 13 名(学生 1 名) 計 100 名

第27回日本看護研究学会東海地方会学術集会をオンライン開催して

粕谷恵美子(名古屋女子大学健康科学部看護学科教授)

 日本看護研究学会東海地方会第27回学術集会を"SDGs「看護にできること」"をテーマとして令和5年3月4日(土)に開催いたしました。開催前には新型コロナウィルスの感染症が減少傾向にあり対面での学術集会の開催を考えていましたが、コロナ感染症の終息には至らず感染の蔓延を考慮し今回も例年に引き続きオンライン開催となりました。参加者は100名、一般演題は紙上発表で21題でした。
 今回のテーマである、"SDGs「看護にできること」"は、持続可能な開発目標(SDGs)は、ミレニアム開発目標(MDGs)の後継として2015年に国連が採択しました。SDGsには17の目標があり、貧困や飢餓をなくす、健康や教育を改善する、気候変動と闘うなど、世界の持続可能な開発課題が幅広く網羅されています。国連加盟国の191の国が、2030年までにこの新たな目標を達成することに合意しました。近年、日本では2016年に全閣僚をメンバーとする「SDGs推進本部」が設置され、「SDGs実施指針」や「アクションプラン」が策定されるなど、SDGs達成に向けた動きが進められています。その過程で、日本看護研究学会の特色を生かし、それぞれの専門領域を超えて、「SDGs」の17の目標から「看護にできること」を考える機会となればと思います。特に17の目標のうち、「3.すべての人に健康と福祉を」「4.質の高い教育をみんなに」「5.ジェンダー平等を実現しよう」「11.住み続けられるまちづくりを」などは、看護研究の推進を図ることで貢献できるのではないかと考えました。
 今回はこの4点の目標に着目し、本学術集会では、3つの講演を企画しました。最初の講演は、川村佐和子先生(聖隷クリストファー大学名誉教授)が、「看護研究の知-SDGsに関連して」をテーマに、在宅看護に多大なご貢献をされてこられたお立場から、看護職は日常的にまた、いろいろな機会にSDGsのアジェンダにそった活動を行っていることを意識して、自身の実践や研究をアジェンダの目標達成にそって意味づけ、知を増やしていくことが今後の課題として示されました。次に、竹田徳則先生(名古屋女子大学医療科学部学部長)は、「住み続けられる街づくり-住民が主体の通いの場-」、をテーマに、地域住民と行政とで取り組みを継続している「通いの場」を活用した、健康増進・介護予防にご尽力をされているお立場から、地域においてSDGsの目標に掲げられている「すべての人に健康と福祉」の実現に向けた一翼を担う、看護学領域の参考になる内容のご講演をしていただきました。最後に、藤野泰平先生(株:デザインケアみんなのかかりつけ訪問看護ステーション代表取締役)が「SDGsを意識した社会課題解決と起業」を講演テーマとして、訪問看護を使用しようとしても、使用できないという状況、自宅に帰ることや、豊かに暮らすことに一定の制限がかかっていることから、SDGsの「3.すべての人に健康と福祉を」「11.住み続けられるまちづくりを」において、日本は、ユニバーサルヘルスカバレッジという面で、世界トップクラスではあるが、在宅におけるケア提供体制は、まだ課題があり、日本の隅々まで最高のケアを届けるという目標のもと、ケアを生活に必要不可欠なものと考え、社会インフラとしての訪問看護ステーションを日本中に広げたいと活動をなされていることなどについてご講演がされました。このように地域でご活躍されている先生方にご講演をいただき各講演では参加者の皆様から活発なご質問を頂戴し有意義な学会となったと思います。
 最後に新型コロナウィルス感染症の影響を受けながらも研究を行い、発表をされた会員の皆様に改めて敬意を表したいと思っております。また、本学術集会にご参加いただきました皆様、開催にあたりご尽力いただきました皆様に心より感謝申し上げます。



第27回日本看護研究学会東海地方会学術集会に参加して

飯盛 茂子(金城学院大学看護学部看護学科教授)

 日本看護研究学会東海地方会学術集会に参加させていただきました。今回の学術集会は新型コロナウイルス感染症の法的制限が緩む話題が出たころに開催されました。多くの学術集会が対面・オンライン・ハイブリッドなどいろいろな方法が検討され始めたころでした。対面での開催が待ち遠しい状況ではありましたが、対面ですと、すべての演者の方の講演を聞くことができるのは難しく、今回のように地域に根差した、講演を三者の方の視点から拝聴できたことに感謝します。
 今回の「SDGs:看護にできること」というテーマは関心が高いものでした。社会的にはSDGsとあらゆるところでシンボルマークを目にし、自分には何ができるのかと考える中、テーマに沿って講演を視聴させていただきました。
 川村先生の講演では歴史を紐解きながら、先生だからこそ、語っていただけるような、貴重な看護の歴史をうかがえました。そして、私にとって印象的でしたのは、難病に関する法制度を整えることにご尽力されたこともさることながら、吸引カテーテルの研究についてです。在宅看護をする上でのケアの在り方に、根拠を示すことの重要性をあらためて痛感いたしました。
 竹田先生の講演では、ご経験を通して、また、統計的データを示していただきながら、介護予防サロンを開設するための準備と開設後のデータを活かして継続性を持たせる大切さを示していただいたと感じています。
 藤野様の講演では日本の隅々まで最高のケアを届けたいという、意気込みから事業を全国展開にむけ拡大し、充分なケアが受けられない地域にも目を向けつつ、利用者目線でのケアを考える大切さを再認識できました。
 今回の講演では、SDGs、特に、すべての人に健康と福祉を、住み続けられる街づくりをという視点で、多方面から刺激を受けることができました。考えるだけではなく行動に移すこと、今後はこのような気持ちで研究を進めていきたいと思います。


2023年度 一般社団法人日本看護研究学会東海地方会総会報告


 一般社団法人日本看護研究学会東海地方会2023年度総会が、2023年8月8日(火)18時30分より、東海地方会事務局において開催され、以下について審議・報告が承認されました。

 議 題:
  審議事項
   1. 議案1 2022年度事業報告
   2. 議案2 2022年度会計報告・監査報告

  報告事項
   1. 2023年度会員の動向
   2. 2023年度事業計画(案)
   3. 2023年度予算(案)

 会員の皆様には、委任状・議決権行使へのご回答にご協力いただきまして誠にありがとうございました。

一般社団法人日本看護研究学会第28回東海地方会学術集会のご案内

 一般社団法人日本看護研究学会第28回東海地方会学術集会は、一般演題の口演も含めてWEB開催(ライブ配信)といたします。

  プランナー:加藤木真史(神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部看護学科)
    期 日:2024年3月9日(土)
   開催方法:オンライン開催  メインテーマ:「研究が拓く看護技術の可能性」

◆プログラム
I. 会長講演
 「研究が拓く看護技術の可能性」
 加藤木真史(神奈川県立保健福祉大学)

II. 基調講演
 「質的研究が拓く看護技術の可能性~看護師にとっての清拭の意味~」
 澁谷幸(神戸市看護大学)

III. 一般演題(口演)
 Zoomミーティングを使用したWEB上での発表・質疑応答

IV. シンポジウム
 「看護技術の研究・実践・教育の循環」
  演者:栗田愛(人間環境大学)
     小池祥太郎(青森県立保健大学)
     渡邉惠(神奈川県立保健福祉大学)

 ◆一般演題の募集について
  1. 募集期間
   2023年10月16日(月)~2024年1月19日(金)
  2. 申し込み方法
   「一般演題抄録原稿見本」「一般演題申込書」「抄録作成チェックリスト」を学術集会ホームページよりダウンロードしていただき、記入後、下記のメールアドレスへお送りください。審査のうえ、折り返し採否等について通知いたします。
   ※送付メールの件名(タイトル)には必ず"【一般演題】"と入れてください。

  3.「一般演題抄録原稿」「一般演題申込書」「抄録作成チェックリスト」の送付先
   日本看護研究学会第28回東海地方会学術集会事務局
   e-mail:jsnr2023tokai@gmail.com

  4.発表形式
   ・Zoomミーティングを使用したWEB上での発表になります。1演題につき発表10分、質疑応答5分です。
   ・発表は、ライブ(リアルタイム)で実施する方法、事前に録画した発表動画を再生する方法、のどちらでも構いません。発表データの画面操作は、発表者ご自身でお願いします。
   ・WEB発表に不安がある発表者のため、事前に接続テストを実施する予定です。発表者宛にメールで日時をご連絡しますので、希望者はご参加ください。

  5.演題発表者と共同研究者の事前参加登録について
   ・発表者および共同演者は全員が本会会員であることが必要です。
   ・非会員の方は、一般社団法人日本看護研究学会学会事務局にて入会手続きを完了してからご応募下さい。(https://www.jsnr.or.jp参照)
   ・2022年4月1日より「学生会員制度」が発足し、大学、短期大学、専修学校在学中の学生もご入会が可能となりました。本学術集会で発表を希望される学生「学生会員」の入会手続きを完了してからご応募ください。
   ・尚、入会に必要な推薦者(学会評議員)に面識がない方は、第28回東海地方会学術集会事務局にその旨をご連絡下さい。
   ・本学術集会は、皆様の参加費で運営されています。当日、学術集会に参加されない共同演者の方も、参加費を必ず事前にお支払い下さい。

  6.利益相反(conflictofinterest;COI)の開示について
   ・発表者および共同演者は、演題に関連する企業、団体等とのCOI状態を開示する必要があります。開示すべき内容については、次のリンクで学会の指針等をご確認ください。
   ※一般社団法人日本看護研究学会利益相反のページhttps://www.jsnr.or.jp/outline/coi/
   ・COI状態について、当日の発表スライドの2枚目(タイトルの次のページ)にご用意ください。
   「COI状態がある場合」「COI状態がない場合」の開示見本スライドが学術集会ホームページよりダウンロードできます。

 ◆参加申し込みについて
  1. 参加申し込み・参加費振り込み期間
   2023年10月16日(月)~2024年2月16日(金)

  2. 参加申し込み方法
  ・学術集会への参加申し込みは、東海地方会ホームページよりお手続きをお願いいたします。   ・学術集会の参加申し込み後、2024年2月16日(金)までに、参加費の振り込みをお願いします。    https://www.jsnr.or.jp/district/tokai/meeting/gakujutu28info.html

  3. 参加費と振込先
   (1)参加費
       会員・非会員:3,000円
       学生会員(演題発表あり):1,000円
       学生会員(演題発表なし):無料
       学生(大学院生を除く):無料
   (2)振込先
       ゆうちょ銀行
       口座番号:00850-7-142916(店番089当座142916)
       加入者名:日本看護研究学会東海地方会


 ◆学術集会に関するお問い合わせ先
  学術集会ホームページ:
  https://www.jsnr.or.jp/district/tokai/meeting/gakujutu27info.html


2024年度一般社団法人日本看護研究学会東海地方会セミナーのご案内

  2024年度東海地方会セミナーは、2024年4~7月の土日に開催予定です。詳細については、後日、ホームページにてご案内いたします。