東海地方会からのニュースレターを掲載いたします。
2016.7.30発行
去る平成28年3月19日(土)
第20回東海地方会学術集会が横浜市教育会館にて開催されました。
学術集会大会長:小島善和氏(東海大学)
テーマ:カナダにおける実践と教育を編み込む看護研究の展開
参加者:96名 内訳:会員72名、非会員24名
去る平成27年9月19日(土)
東海地方会セミナーが藤田保健衛生大学医療科学部看護学科にて開催されました。
セミナープランナー:鈴木華代(藤田保健衛生大学坂文種報徳会病院) テーマ:これからの創傷管理・褥瘡管理(創傷ケア最前線!褥瘡の予防的・治療的ケアの実践
参加者:全体参加者数 54名(会員4名、非会員50名)
第20回学術集会長 小島善和(東京情報大学看護学部設置準備室)
今回の学術集会は、メインテーマを「実践と教育を看護研究に編み込む」としました。
看護学は、臨地での実践活動と後継者育成、保健・健康指導としての教育活動によって、社会にその成果を還元していると考えます。そして、諸現象に内在する問題の中から法則や技術を編み出す研究活動が必須となっています。そこで、実践と教育の質を高めるための研究に向けて、「編み込む」という比喩表現を使いました。
マックマスター大学のAndrea Baumann教授は、アクティブラーニングを用いた看護教育手法を開発し、カナダ国内外の看護教員に紹介しています。カナダでSARSが流行したことをきっかけに、看護師の受給体制が大きく変化したことの発表がありました。
リレー公演は、「実践と教育から導かれたデータを研究として整理し、新たな知見を実践と教育に還元する」をテーマに、聖路加国際大学大学院の萱間真美教授からは地域精神保健アウトリーチサービスにおける機能分化の研究について、研究成果が診療報酬点数に反映された経緯の紹介がありました。筑波大学附属病院集中治療室の卯野木健看護師長からは、日常業務の中から研究疑問を導き出す風土を生み出す看護管理の手法についての紹介がありました。ミニ講演では、NPO法人脳外傷友の会ナナ大塚由美子理事長より、高次脳機能障害の患者を支える家族の立場から、日常生活への支援について、メイクアップアーティストの小澤奈知子様からは、カバーメイクの施術についての紹介がありました。
講師の先生方には、時間的制約がある中で、ご自身の体験や研究例のエピソードをふまえて、端的にお話しいただき、参加者の方々には思い当たる点が多々あったかと思います。講師の先生方には、大変お忙しい中、講演を快くお引き受けくださり、心から感謝申し上げます。
また、一般演題は16演題の研究成果が発表され、参加者と有意義な時間を共有でき、看護教育と実践に活かすための貢献ができたのではないかと感じております。
学術集会当日は96名の参加があり、盛況に滞りなく進行できました。改めて、参加者の皆様のご協力に深謝申し上げます。
城戸滋里(北里大学看護学部)
第20回東海地方会学術集会は「実践と教育を看護研究に編み込む」をメインテーマに、横浜市教育会館で開催されました。
特別講演のAndrea Baumannマックマスター大学副学長の講演では、カナダにおける看護研究の取り組みが話されましたが、コスト削減のために看護師のパートタイム化が進んでおり、カナダも日本同様看護にかける予算が減少している現状が印象に残りました。
聖路加国際大学大学院の萱間真美教授と筑波大学附属病院集中治療室の卯野木健師長によるリレー講演では、まず、萱間先生が長年取り組まれている精神科医療の訪問看護を制度化するための、診療報酬獲得に向けたアウトリーチ推進事業の取り組みを窺うことができました。そのためには、誰のために何をするかを明確にし、国民に対して説得させられるだけの根拠を示す必要があり精神医療の訪問看護に携わる多職種の力を生かしながら質的、量的研究を積み重ねていった経緯が説明されました。また、卯野木師長は、筑波大学で博士号を取得し、その後聖路加国際大学にて准教授を経るなどして現在は筑波大学附属病院集中治療室看護師長として勤務されているといった大変興味深いご経歴をお持ちでした。そこで、臨床家が研究を実施することの数多くのハードルを乗り越えて、スタッフがモチベーションを下げずに研究に取り組めるようにシステマティックに環境を整えるまでの状況が語られました。これによりスタッフが身近な問題を研究材料として捉え、それを改善すべく取り組むことに意欲を燃やし、海外発表も含めて年間5~10件の研究を報告できるようになった現状に、会場からも感動と称賛が得られたことが印象的でした。
この他にも基調講演、ミニ講演、一般演題と興味深い内容が盛り込まれ、様々な視点から、「実践と教育を看護研究に編み込む」学びの場を提供していただきました。学術集会事務局の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。
日時:平成27年8月23日(日) 11:00~11:40
場所:広島国際会議場 B2階 小会議室「ラン2」
出席者:14名(うち世話人13名)、委任状96名
書記:此島由紀(藤田保健衛生大学医療科学部看護学科)
東海地方会会員の動向について報告がされた。
1) 第19回東海地方会学術集会報告
開催月日:平成27年2月14日(土)
開催場所:アクトシティ浜松コングレスセンター4階
プランナー:鈴木みずえ(浜松医科大学医学部看護学科)
テーマ:実践知からみえるもの
参加者は145名(会員67名、非会員78名)であった。
ニュースレターVol.18にて報告済みである。
2) 平成26年度セミナー報告
開催月日:平成26年9月6日(土)
開催場所:横浜市立大学医学部看護学科205教室
プランナー:渡部節子(横浜市立大学医学部看護学科)
テーマ:臨床現場で行うエビデンスに基づく感染対策
参加者は、全体参加者数38名(会員5名 非会員33名) であった。
ニュースレターVol.18にて報告済みである。
3) ニュースレターNO.18発行
4) 世話人会開催の報告
第1回 平成26年8月2日(土)安保ホール201号室(愛知県名古屋市)
第2回 平成27年10月8日27年2月13日(金)アクトシティ浜松 研究交流センター404号
5) 総会の開催
日時:平成26年8月23日(土) 11:00~11:30
場所:奈良県文化会館1F研究室
出席者18名、委任状101名
以上について、拍手をもって承認された。
以上について拍手をもって承認された。
1) 第20回東海地方会学術集会
プランナー:小島善和(東海大学健康科学部看護学科)
期日:平成28年3月19日(土)
場所:横浜市教育会館
テーマ:実践と教育を看護研究に編み込む
Interweaving practice and education in nursing research
2) 平成27 年度セミナー
プランナー:鈴木華代(藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院)
期日:平成27年9月19日(土)
場所:藤田保健衛生大学医療科学部6号館5階507講義室・6階実習室
テーマ:創傷ケア最前線!褥瘡の予防的・治療的ケアの実践
講演を10時~12時半(2時間半)、グループワークを13時半~16時(2時間半)行う。
3)ニュースレターNo.19の発行
4) 世話人会開催の報告
第1回 平成27年8月22日(土)10:00~12:00 広島国際会議場B2階小会議室「ラン2」
第2回 平成28年3月18日(金)予定 時間、場所は未定
以上の平成27年度事業計画について、拍手をもって承認された。
以上について拍手をもって承認された。
プランナー:林智子 (三重大学医学部看護学科)
期日:2017年3月4日(土)
場所:多職種連携教育からの看護教育への提言(仮) ~要請教育から現場教育への架け橋~
以上について拍手をもって承認された。
プランナー:須賀京子(朝日大学保健医療学部看護学科)
期日:平成28年9月10日(土)
場所:藤田保健衛生大学医療科学部
テーマ:看護のためのアロマテラピー -心と体ふれあう癒しのタッチケア-
以上について拍手をもって承認された。
今年度より、世話人選出を料金受取人払い郵便による信任投票を行った。1011件郵送し、返信は87件であった。返信のない場合は信任と通知してある。よって、1011件中不信任は11件(1.1%)であり、98.9%の信任を得たことが報告された。
世話人は以下の通りとなった。
天野 瑞枝 | (藤田保健衛生大学医療科学部看護学科) |
白尾久美子 | (日本福祉大学看護学部設置準備室) |
柿原加代子 | (豊橋創造大学保健医療学部看護学科) |
藤井 徹也 | (聖隷クリストファー大学看護学部) |
大西 文子 | (日本赤十字豊田看護大学) |
城戸 滋里 | (北里大学看護学部) |
市江 和子 | (聖隷クリストファー大学看護学部) |
山口 桂子 | (愛知県立大学看護学部) |
高植 幸子 | (椙山女学園大学看護学部) |
渡邉 順子 | (聖隷クリストファー大学看護学部) |
藤井 洋子 | (岐阜医療科学大学保健科学部看護学科) |
小島 善和 | (東海大学健康科学部看護学科) |
鈴木みずえ | (浜松医科大学医学部看護学科) |
井村 香積 | (三重大学医学部看護学科) |
渡邉亜紀子 | (日本福祉大学福祉経営学部医療・福祉マネジメント学科) |
上記の紹介がされ、拍手をもって承認された。
日時:平成29年3月4日(土)
会場:三重大学医学部看護学科
プランナー:林 智子(三重大学)
◇基調講演
「多職種協働を担う人材育成のための看護教育への提言」
林 智子 (三重大学大学院医学系研究科)
◇特別講演
「多職種連携教育の国内外の動向~WHOとの協働~」
渡邊 秀臣(群馬大学大学院保健学研究科・多職種連携教育研究研修センター長)
◇シンポジウム
「多職種協働と多職種連携教育から医療職養成教育・現任教育への示唆」
牧野 孝俊(群馬大学大学院保健学研究科)
櫻井 洋至(三重大学医学部附属病院)
水谷 典子(三重大学医学部附属病院)
村木 明美(社会福祉法人恩賜財団済生会松阪総合病院)
◇ワークショップ
「臨床現場における多職種連携教育プログラムの立案」
柴田 喜幸(産業医科大学産業医実務研修センター)
◇一般演題(示説のみ)
平成28年度日本看護研究学会東海地方会総会は、H28年8月20日(土)14:00~15:00に、つくば交際会議場4階小会議室405Bにて開催します。東海地方会の会員の皆様の参加をお待ちしています。