東海地方会からのニュースレターを掲載いたします。
2015.7.27発行
去る平成27年2月14日(土)
第19回東海地方会学術集会がアクトシティ浜松コングレスセンターにて開催されました。
学術集会大会長: 鈴木みずえ氏(浜松医科大学)
テーマ:実践知からみえるもの-看護の専門性キャリアアップについて考えよう-」
参加者:145名 内訳:会員67名、非会員78名
去る平成26年9月6日(土)
東海地方会セミナーが横浜市立大学医学部看護学科205教室にて開催されました。
セミナープランナー:渡部節子(横浜市立大学医学部看護学科)
テーマ:臨床現場で行うエビデンスに基づく感染対策
参加者:全体参加者数38名(会員5名、非会員33名)
午前(講演)38名、午後(ワークショップ)24名
第19回学術集会長 鈴木みずえ(浜松医科大学)
今回の学術集会のテーマは、「実践知からみえるもの: 看護の専門性とキャリアアップについて考えよう!」といたしました。超高齢社会が進展するわが国ではますます看護の実践家および研究者が看護師に期待されているレベルが高まり、看護の原点である実践に立ち返り、その中でさらなる専門性を追求していきたいと実感していたからです。基調講演では、看護実践の重要性に多くの示唆を与えてくださった看護理論家であるパトリシア・ベナーの「看護ケアの実践知」に関して東京医科歯科大学井上智子先生のご講演を頂き、私たちが構築してきた看護実践の重要性をさらに再認識することができました。特別講演では大阪医科大学林優子先生にご講演を頂いて、さらなる看護の実践・研究の発展の展望について参加者の共感を得ることができました。
看護の専門性の発展と可能性では、東海地域における専門看護師・認定看護師の実践として、クリティカルケア専門看護師神谷有里子氏 、慢性疾患看護専門看護師山本真矢氏、認知症看護認定看護師加藤滋代氏のそれぞれの対象の特殊性を踏まえたケア介入の専門性には、看護の専門性の発展をさらに実感する内容となりました。さらに東海地域の看護の専門性の確立や革新的な取り組みの発信をめざして、ワークショップ・セミナーでは、タクティールケア(木本明恵先生)、誤嚥予防のためのスプーンテクニック(田中靖代先生)、メンタルへルスケア(西尾明先生)とそれぞれの臨床での看護上の課題を明らかにしていきながら、具体的な実践やテクニックを学ぶことができました。また、佐藤文恵氏におむつフィッターミニ講座や患者会のコーナーの企画を担当して頂きまして、貴重な情報交換ができました。一般演題のポスター発表ではさまざまな分野や領域の研究発表に対して積極的なディスカッションがなされ、例年以上に参加者の交流が活発に行われたのではないかと感じております。
浜松医科大看護学科共催ということで、不慣れな運営でご迷惑をおかけした点もあるかと存じますが、本企画にご賛同頂きました皆様方に感謝申し上げます。特に本学術集会において、講演の先生方、一般演題発表の皆様、企画委員の先生方、東海地方会世話人・事務局の皆様方には深くお礼申し上げます。そして、お忙しい中、当学術集会に参加頂きました皆様に深謝申し上げます。
山田智恵(藤田保健衛生大学医療科学部看護学科)
今回は、「実践の知」をキーワードとして学会が開催されており、内容についても興味深いものが多く、私自身とても楽しみにしていた学術集会でした。
基調講演では、東京医科歯科大学井上智子先生の「看護ケアの実践知-ベナー看護論からの示唆-」でした。その中で、臨床知の教育としてナラティブの大切さや実践されたよい看護を次に繋げていくことが重要であると再認識しました。振り返ると、自身が新人看護師であった数十年前の経験では、先輩看護師が様々な'語り'をしてくれました。この経験は、自分自身の看護観を形成するうえで大きな影響をおよぼしたことを思い出した講演でした。現在では、私は看護師を育成する立場ではありますが、これから看護師を目指す学生に対し'語り'をすることはもちろんのこと、聴くことにも意識をしながら、看護ケアの実践の知獲得に向けていきたいと思いました。
実践の知を踏まえた癒しのケアとして、ワークショップ・セミナーとして日本スウェーデン福祉研究所の木本明恵先生の「タクティールケア」を講演して頂きました。タクティールケアを実践した効果を事例通して、わかりやすくお話し頂きました。事例の中の対象者の反応としては、非常に興味深い内容があり、目指す看護とはこういうものではないかと考えさせられた内容でした。
一般演題では、20演題の研究発表がされており看護師育成の教育から実践に関することまで多岐にわたり、基調講演の印象が強く「実践の知」を意識しながら参加することができ、有意義な時間を過ごすことができました。
また、実践の知としての誤嚥予防のワークショップや専門看護師・認定看護師によるリレー講演など、実際の場で行われている卓越した看護を知る機会も多く充実した学会でした。
最後に、このような機会を与えてくださった学会運営の関係者の方々に感謝の深く感謝申し上げます。どうもありがとうございました。
日時:平成26年8月23日(土) 11:00~11:30
場所: 奈良県文化会館 1F研究室
出席者:18名(うち世話人17名)、委任状101名
書記:此島由紀(藤田保健衛生大学医療科学部看護学科)
東海地方会会員の動向について報告がされた。
1) 第18回東海地方会学術集会報告
開催月日:平成26年3月15日(土)
開催場所:ウインクあいち(愛知県産業労働センター)
プランナー:岡田由香(岐阜医療科学大学保健科学部看護学科)
テーマ:チャレンジしよう看護研究-実践から研究そして実践-
参加者は24名(会員93名、非会員31名)であった。
ニュースレターVol.17にて報告済みである。
2) 平成25年度セミナー報告
開催月日:平成25年10月5日(土)
開催場所:名古屋第一赤十字病院内内ヶ島講堂
プランナー:柿原加代子(豊橋創造大学保健医療科学部看護学科)
テーマ:心身機能活性療法の意義とその効果 -認知症・うつ病・脳卒中・障害児(者)の改善を目指して-
参加者は、全体参加者数32名(会員5名 非会員27名) であり、また午前(講演)31名 、午後(ワークショップ)27名であった。
ニュースレターVol.17にて報告済みである。
3) 世話人会開催の報告
第1回H25年10月5日(土)ウインクあいち15 階(愛知県名古屋市)
第2回H26年3月14日(金)ウインクあいち15階(愛知県名古屋市)
以上について、拍手をもって承認された。
以上について拍手をもって承認された。
1) 第19回東海地方会学術集会
プランナー:鈴木みずえ(浜松医科大学医学部看護学科)
期日:平成27年2月14日(土)
場所:アクトシティ浜松コングレスセンター4階
テーマ:実践知からみえるもの看護の専門性とキャリアアップについてかんがえよう!
2) 平成26年度セミナー
プランナー:渡部節子(横浜市立大学医学部看護学科)
期日:平成26年9月6日(土)
講演:10時~12時(2時間)グループワーク:13時~15時(2時間)
場所:横浜市立大学医学部看護学科205教室
テーマ:臨床現場で行うエビデンスに基づく感染対策
3)ニュースレターNo.18の発行
以下の事項について、説明がされその後審議を行い拍手をもって承認された。
・学術集会運営費が60万円から50万円へ削減された。
・従来は運営費の中に学術集会案内費も含まれていたが、費用内での運用が困難であると考え、学会案内は通信費として事務局から発送することとした。
・現時点では事務局の通信費の増額は行わないこととなった。
プランナー:鈴木華代(藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院)皮膚・排泄ケア認定看護師
期日:未定
場所(予定):藤田保健衛生大学医療科学部講義室、実習室4
テーマ(案):これからの創傷管理・褥瘡管理-基礎知識から最新管理の実際まで-
以上について拍手をもって承認された。
会長 | 天野 瑞枝 | 藤田保健衛生大学医療科学部看護学科 |
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副会長 | 白尾久美子 | 日本福祉大学看護学部設置準備室 |
会計 | 柿原加代子 | 豊橋創造大学保健医療学部看護学科 |
会計 | 藤井 徹也 | 聖隷クリストファー大学看護学部 |
会計監事 | 大西 文子 | 日本赤十字豊田看護大学 |
会計監事 | 城戸 滋里 | 北里大学看護学部 |
幹事 | 市江 和子 | 聖隷クリストファー大学看護学部 |
幹事 | 山口 桂子 | 愛知県立大学看護学部 |
幹事 | 高植 幸子 | 椙山女学園大学看護学部 |
幹事 | 渡邉 順子 | 聖隷クリストファー大学看護学部 |
幹事 | 藤井 洋子 | 岐阜医療科学大学保健科学部看護学科 |
幹事 | 小島 善和 | 東海大学健康科学部看護学科 |
幹事 | 渡部 節子 | 横浜市立大学医学部看護学科 |
幹事 | 鈴木みずえ | 浜松医科大学医学部看護学科 |
幹事 | 井村 香積 | 三重大学医学部看護学科 |
幹事 | 渡邉亜紀子 | 日本福祉大学福祉経営学部医療・福祉マネジメント学科 |
事務局 | 此島 由紀 | 藤田保健衛生大学医療科学部看護学科 |
事務局 | 荒堀 裕子 | 藤田保健衛生大学医療科学部看護学科 |
事務局 | 石亀 敬子 | 藤田保健衛生大学医療科学部看護学科) |
上記の紹介がされ、拍手をもって承認された。
日本看護研究学会東海地方会世話人 愛知県立大学看護学部山口桂子先生より、平成29年度の日本看護研究学会学術集会を愛知にて開催することとなった事の報告がされ、拍手をもって承認がされた。
また、学術集会開催にあたり協力の依頼がされた。
平成27年度日本看護研究学会東海地方会総会は、H27年8月23日(日)11:00~12:00に、広島国際会議場B2階小会議室「ラン2」にて開催します。東海地方会の会員の皆様の参加をお待ちしています。
日時:平成28年3月19日(土)
会場:横浜市教育会館
プランナー:小島善和(東海大学)
○基調講演:看護学からの学際的研究-外傷予防学の構築-
小島善和 (東海大学 准教授)
○特別講演:カナダにおける実践と教育を編み込む看護研究の展開
Interweaving practice and education in nursing research in Canada
招聘講師:Andrea Baumann
カナダ オンタリオ州 マックマスター大学 副学長
WHOプライマリヘルスケアと看護教育協力センター所長
○リレー講演:実践と教育から導かれたデータを研究として整理し、新たな知見を実践と教育に還元する
1.萱間 真美 (聖路加国際大学 精神看護学 教授)
2.卯野木 健 (筑波大学附属病院 集中治療室 看護師長)
○ミニ講演:患者・家族の立場から看護研究への期待
大塚由美子 (NPO法人 脳外傷友の会ナナ 理事長)
○ミニ講座:カバーメイクとは
小澤奈知子(メイクアップアーティスト)
○一般演題(示説のみ)