東海地方会からのニュースレターを掲載いたします。
2013.10.16発行
去る平成25年3月16日(土)第17回東海地方会学術集会が北里大学相模原キャンパス(神奈川県)にて開催されました。
学術集会大会長: 城戸滋里氏(北里大学)
テーマ:「看護における感性の大切さ-感性を育むということ」
参加者:206名 内訳:会員94名、非会員107名、学生5名
去る平成24年9月1日(土)東海地方会セミナーがウインクあいち(名古屋市)にて開催されました。
テーマ:「災害で動ける!(クウ ネル ダスの緊急時基本ケア)」
セミナープランナー:大村いづみ(訪問看護ステーションサーラ)
参加者:午前(講演) 47名(会員5名/非会員42名)
午後(ワークショップ) 30名(会員4名/非会員26名)
第17回学術集会長:城戸 滋里
今回の学術集会のテーマは、「看護における感性の大切さ―感性を育むということ―」としました。電子カルテ化やチーム医療化が進む昨今、その狭間に立つ看護師に求められているものは看護の原点に立ち返り、まさに感性の大切さではないかと感じたからです。
教育講演では、看護現場を何よりも大切に考え感じたことや体験したことを言語化していくことの重要性を済生会横浜市南部病院院長補佐の陣田泰子先生がご講演くださり、大変感銘を受けました。
交流セッションでは、言語療法の立場から失語症構音障害等に寄り添うコミュニケーションを北里大学医療衛生学部の石坂郁代先生が、看護実習指導の場面から学生の気づき、着目点を読み取り、学生自身が看護の意味を実感できるよう育んだ体験を川崎市立看護短期大学の吉村惠美子先生が、ナラティブ・メディスンの考え方を効果的に引き出すためのパラレル・チャートの考え方を北里大学看護学部の森真喜子先生がそれぞれ展開してくださいました。各セッションともに、身近な事例を基にとともに考える形式で、参加者の共感を呼ぶものでした。また、一般演題でも活発な議論が交わされており、実りある一日が過ごされたと感じております。
そして、基調講演では、「専門化社会と職業人の感性」というテーマで、ノンフィクション作家の柳田邦男先生がご講演くださいました。さまざまな人との出会いといのちの物語を通して先生が感じた人間の強さや優しさを、70枚に及ぶスライドを用いて説いて下さいました。原発問題等でお忙しいなか、快くお引き受け下さった柳田邦男先生に感謝申し上げます。また、交通事情で到着が遅れていた柳田先生のお時間を埋めるべく即興で補足講演をお引き受け下さった陣田泰子先生にも心から感謝申し上げます。
そして、何よりも久しぶりに開催する神奈川の地までお運びいただいた参加者の皆様に深謝申し上げます。
藤田保健衛生大学医療科学部看護学科:須賀 京子
第17回東海地方会学術集会は「看護における感性の大切さ-感性を育むということ-」をメインテーマに、北里大学相模原キャンパスで開催されました。
済生会横浜市南部病院の陣田泰子先生による「看護現場学-いのちの現場のいのちの学び-」をテーマとした教育講演では、長きにわたる臨床経験から導き出した実践論である「看護現場学」について、具体的にご講演頂きました。臨床で経験する看護現象から看護の本質を導くための帰納的アプローチについて、言語表現とリフレクションや語り合うことの重要性、さらに概念的認識から感性的認識へと認識の上り下りをしながら統合されていくプロセスを説明され、とても興味深い内容でした。看護現場が高速回転となり、良質な看護が必要とされるにも関わらず感性を育む環境とは対極にある中で、いかに「感性的認識の復活」をしていくか、その難しさと課題について考えさせられるご講演だったと思います。
午後からの基調講演はノンフィクション作家の柳田邦男先生による「専門化社会と職業人の感性」をテーマに、挫折・失望・悲しみの中から再生し、生きなおす力を得た方々の支えとなった看護師の小さな行為、それが大きな意味をもたらしたエピソードや言葉の持つ力について興味深いお話しを聞くことができました。言葉の本質は単に知識の伝達や共有ではなく、感情の共有化にあるということをお聞きし、だからこそ物語ることが重要だと感じました。また、医療者が相手の身になって考える「2.5人称の視点」を意識することや「見えないものを見る眼」を研ぐこと、医療者自身の心のゆとりの必要性など、先生のひとつひとつの言葉に感銘を受けました。
様々な角度から、「感性を育む」学びの場を提供して頂いた学会関係者の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。
開催日時:平成25年3月16日(土)9:40~10:40
開催場所:北里大学相模原キャンパスL2号館・L1号館
出席者数:37名 (委任状139名)
書記:此島 由紀(藤田保健衛生大学医療科学部)
1)第16回一般社団法人日本看護研究学会東海地方会学術集会開催
平成24年2月12日(日) アクトシティ浜松コングレスセンター(静岡県)
プランナー:佐藤 道子氏(聖隷クリストファー大学看護学部)
2)2011年度セミナー開催
平成23年9月10日(土) 藤田保健衛生大学医療科学部6号館(愛知県)
テーマ:呼吸理学療法の理論と実際
プランナー:水野 敏子氏(愛知学院大学歯学部附属病院 総看護師長)
参加者数は51名(会員7名、非会員44名)であった。
ニュースレターVol.16にて報告済みである。
3)世話人会開催
以下の通り世話人会が開催された。第1回、2回議事録はニュースレターVol.15にて、第3回議事録はニュースレターVol.16にて報告済みである。
以上について、拍手をもって承認された。
1)平成23年度会計報告、会計監査報告
以上について、拍手をもって承認された。
以上について、拍手をもって承認された。
1)第17回東海地方会学術集会の開催
平成25年3月16日(土)、北里大学相模原キャンパスL2号館・L1号館(神奈川県)
テーマ:看護における感性の大切さ-感性を育むということ
プランナー:城戸滋 里氏(北里大学看護学部)
2)2012年度セミナーの開催
平成24年9月1日(土) ウィンクあいち(愛知県)
テーマ:災害で動ける(クウ ネル ダスの緊急時基本ケア)
プランナー:大村 いづみ氏(訪問看護ステーション サーラ)
3)世話人会の開催>
4)ニュースレターVol.16の発行
以上について、拍手をもって承認された。
学術集会長:岡田 由香氏(岐阜医療科学大学保健科学部看護学科)
以上について、拍手をもって承認された。
プランナー:柿原 加代子氏(豊橋創造大学保健医療学部看護学科)
以上について、拍手をもって承認された。
会長 | 天野 瑞枝 | 藤田保健衛生大学医療科学部看護学科 |
---|---|---|
副会長 | 白尾久美子 | 静岡県立大学看護学部 |
会計 | 足立みゆき | 滋賀医科大学医学部看護学科 |
会計 | 柿原加代子 | 豊橋創造大学保健医療学部看護学科 |
会計監事 | 大西 文子 | 日本赤十字豊田看護大学 |
会計監事 | 城戸 滋里 | 北里大学看護学部 |
幹事 | 藤井 徹也 | 聖隷クリストファー大学看護学部 |
幹事 | 市江 和子 | 聖隷クリストファー大学看護学部 |
幹事 | 山口 桂子 | 愛知県立大学看護学部 |
幹事 | 高植 幸子 | 椙山女学園大学看護学部 |
幹事 | 渡邉 順子 | 聖隷クリストファー大学看護学部 |
幹事 | 藤井 洋子 | 岐阜医療科学大学保健科学部看護学科 |
幹事 | 茶園 美香 | 慶應義塾大学看護医療学部 |
幹事 | 小島 善和 | 東海大学健康科学部看護学科 |
幹事 | 渡部 節子 | 横浜市立大学医学部看護学科 |
幹事 | 鈴木みずえ | 浜松医科大学医学部看護学科 |
幹事 | 井村 香積 | 三重大学医学部看護学科 |
事務局 | 此島 由紀 | 藤田保健衛生大学医療科学部看護学科 |
事務局 | 荒堀 裕子 | 藤田保健衛生大学医療科学部看護学科 |
上記の紹介がされ、拍手をもって承認された。
自:平成24年4月1日
至:平成25年3月31日
項目 | 平成24年度予算 | 平成24年度実績 | 予算と実績との差 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1.前期繰越金 | 1,200,809 | 1,200,809 | 0 | |
2.地方会運営費 | 460,000 | 480,000 | 20,000 | (註1) |
3.学術集会参加費 | 700,000 | 715,000 | 15,000 | (註2) |
4.セミナー参加費 | 10,000 | 0 | △ 10,000 | |
5.雑収入 | 90,000 | 205,269 | 115,269 | (註3) |
合計 | 2,460,809 | 2,601,078 | 140,269 |
(註1) 東海地方会運営費 会員1人当り500円×960名=480,000 (H2.4.1現在960名)
(註2) 学術集会参加費 206名(715000円)
会員:94名×3000円=282000円、非会員:107名×4000円=428000円
学生:5名×1000円=5000円
(註3) 利子、企業協賛
自:平成24年4月1日
至:平成25年3月31日
項目 | 平成24年度予算 | 平成24年度実績 | 予算と実績との差 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1.学術集会運営費 | 600,000 | 655,960 | 55,960 | (註1)(註2) |
2.セミナー開催費 | 300,000 | 300,000 | 0 | (註3) |
3.印刷費 | 350,000 | 303,975 | △ 46,025 | (註4)(註5) |
4.通信費 | 200,000 | 266,333 | 66,333 | (註6)(註7)(註8) |
5.事務費 | 50,000 | 0 | △ 50,000 | |
6.会議費 | 350,000 | 148,610 | △ 201,390 | (註9)(註10) |
7.人件費 | 50,000 | 0 | △ 50,000 | |
8.事務局運営費 | 50,000 | 840 | △ 49,160 | (註11) |
9.ホームページ更新費 | 100,000 | 42,000 | △ 58,000 | (註12) |
10.予備費 | 100,000 | 0 | △ 100,000 | |
支出合計 | 2,150,000 | 1,717,718 | △ 432,282 | |
11.次期繰越金 | 310,809 | 883,360 | 572,551 | |
合計 | 2,460,809 | 2,601,078 | 140,269 |
(註1) 第17回東海地方会学術集会運営費:600,000円
(註2) 第17回学術集会へ追加振り込み:55,960円
(註3) セミナー開催費:300,000円
(註4) 角2封筒印刷:50,400円
(註5) 抄録印刷(700部):253,575円
(註6) セミナーの案内送付代:9,040円
(註7) 学会案内送付代:93,680円
(註8) ニュースレター、抄録集送料、振込み料他:163,613円
(註9) 世話人会交通費:51,760円
(註10) 世話人会会議室使用料他:96,850円
(註11) コピー代:840円
(註12) ホームページ修正費:42,000円
日時:平成26年3月15日(土)
会場:ウインクあいち(愛知県産業労働センター)10階
プランナー:岡田 由香(岐阜医療科学大学)
基調講演:「実践から研究計画へ」 山口桂子氏(愛知県立大学看護学部教授)
交流セッション:「研究計画から実践へ」