東海地方会からのニュースレターを掲載いたします。
2012.12.14発行
東海地方会学術集会会長 佐藤 道子
今回の学術集会のテーマは「看護実践能力を高める―体験から学び・培う」です。看護職者に求められている看護実践能力を高めるための能力開発に関する考え方や具体的な方法を学ぶ機会として、各分野の専門家による講演、実践家によるワークショップを行いました。基調講演では、産業・組織心理学者であり、看護教育にも造詣の深い朴在鎬教授から、行動科学や測定に基づく看護教育システムの開発について、その考え方と具体的な方法(SYMLOGやコーチング)を学びました。朴在鎬教授は、「わかりにくい部分があるかもしれないので申し訳ない」と言われながら日本語でご講演くださいました。教育講演の山本加枝子すずかけ病院看護部長はご自身の看護師としての自分史を語ることを通して、私たちにキャリア形成をどのようにしていけばいいのかの示唆をしてくださいました。「学ぶことに年齢は関係ない」の言葉は力強く心に響きました。
ワークショップ1は青山誘子先生から、学生が活き活きとするカンファレンスの方法としてラベルワークの紹介があり、参加者はグループに分かれてラベルワークの一部を実践しました。ワークショップ2では、弓野憲一先生による個性的能力と創造性を伸ばすほめ言葉のレクチャーを受けた後、ブレインライティング法を用いたほめ言葉の創出体験を行いました。ワークショップ3は、石井力重先生による創造的な会話を引き出すカードゲームということで、参加者はブレスターを使ってゲーム感覚で楽しみながら発想体験をすることができました。ワークショップ4は、「実践し省察するー実践の展開を語り/プロセスを聞きとる」でした。「語る/聴く」を大事にされる渋江かさね先生のご指導のもと、参加者同士がじっくりと語り、聴き合い、学び合う場になっていました。
一般演題は示説のみでしたが、ポスターの前で和やかにまた熱心に議論が交わされていました。
ご参加くださいました皆様とともに、実りある豊かな学びの時間が持てましたことに感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
上田ゆみ子
第15回学術集会が東日本大震災により中止になり、第16回学術集会は2年ぶりの開催でした。今回の学術集会は、「創造」をコンセプトに企画されていました。
基調講演の「コミットメントおよびコンピテンシーに基づく看護教育」では、韓国嶺南大学の朴在鎬教授から看護教育の構造をアイスバーグ(氷山)モデルによって説明を受けた。水面から見える氷山の上部部分は従来の教育であり、水面下にあって見えない部分は、看護学生が看護師になるときに必要な仕事に関する価値や態度、人間的な姿勢、自己概念だということでした。その見えない部分の開発が必要不可欠であるとのことでした。看護教育に携わる者としてたいへん興味深い講演でした。
その後、ワークショップ1.学生が活き活きする「ラベルワークを用いたカンファレンス」に参加しました。学生同士でお互いのテーマに対しラベルを用いて意見を出し、ラベルをまとめながら学びを深めるとともに看護の知を探求していく姿がビデオで映し出され、学生の熱い語りに感心しました。実際に「学生がカンファレンスに望んでいること」というテーマでラベルを書き意見を出し合いました。どのグループも時間を忘れてディスカッションをしていました。たいへん有意義な時間を過ごすことができました。
学術集会の最後は、すずかけセントラル病院 看護部長 山本加枝子様の教育講演でした。山本様の人生の告白とも言える講演からは、困難に立ち向かう元気をいただきました。看護師同士が会話する時間もなく業務に追われている現状において、教育として大切にしてきたことが看護事例を語り合うことであったということに感銘を受けました。看護を語り合うことで看護を発展的に考える力が育っていくというお話に納得し、もっと学生との語りを増やす努力をしようと思いました。
一日を通して多くの学びの場を設定してくださった学会関係者の方々に感謝申し上げます。ありがとうございました。
日時:平成24年2月11日(土)
場所:安保ホール 702会議室
出席者:天野瑞枝、白尾久美子、足立みゆき、柿原加代子、大西文子、城戸滋里、藤井徹也、市江和子、大村いづみ、高植幸子、渡邉順子、藤井洋子、小島善和、渡部節子(順不動)此島由紀(事務局)、宮元里実(事務局)
書記:宮元里実(事務局)
1)第14回・第15回日本看護研究学会東海地方会学術集会の開催
2)平成22年度日本看護研究学会東海地方会セミナーの開催
3)ニュースレター(Vol.14)の発行
4)世話人会の開催:第1回 H22年3月20日(土)、第2回 H22年8月21日(土)
以上について、すでにニュースレターVol.15にて報告済みの事項であるため、総会前の確認として再度報告がなされた。
H22年3月31日の会計収支は、収入4,523,314円、支出4,523,314円、残金2,305,249円であった。
平成22年度1月1日から平成23年度3月31日の間の帳簿、ならびに証拠諸表、預金通帳の提示を受け、平成21年度会計収支報告に基づいて調査の結果いずれも適正であることを認める、との結果報告がなされた。
平成23年度の予算案は、収入3,775,249円、支出3,150,000円、繰越金625,249円となった。
1)第16回一般社団法人日本看護研究学会東海地方会学術集会の進捗状況の報告
平成24年2月12日(日)アクトシティ浜松コングレスセンター(静岡県)にて開催予定。
2)平成23年度東海地方会セミナーの開催
平成23年9月10日(土)藤田保健衛生大学(愛知県)にて開催。
3)ニュースレター(Vol.15)の発行
平成23年11月に東海地方会会員に送付した。
4)世話人会の開催
第1回 H23年5月15日(日)、第2回 H23年8月7日(日)に開催。
議事録はニュースレターVol.15にて報告済みである。
平成24年2月10日現在の会計収支は、収入3,366,032円、支出2,39,254円、残金973,078円であった。
平成23年度の会計年度が終わっていないため、あくまで暫定的な予算案である。
平成23年度2月10日現在の会計収支案として、収入2,423,078円、支出2,150,000円、時期繰越金293,078円が提示された。
1)地方会運営費について
親学会より運営費として会員一人当たり500円を支払われるため、予算立てする際の地方会会員数は前年度の実績(925人)をもとに計上し、460,000円であることで合意が得られた。また、地方会会員人数が流動的な原因として、発表の為に会員になるが発表を終えれば会員をやめてしまう方が多い事が考えられた。継続的に会員となって頂くための方法を継続審議していく必要がある。東海地方会学会でも継続的に会員でいていただけるよう呼びかけを行う。
2) セミナーの開催意義は会員への還元であり、セミナー参加費は基本的に無料であるため、非会員からの参加費は予算計上せず、寄付という形で実績に記載する。
3)人件費は10万円で予算立てをされていたが、前年は0円だった。予算計上は半額の5万円で可能であることで合意が得られた。
4)第17回東海地方会学学術集会の参加人数の見込みが250名となっており、250名での予算計上がされているが、200名での計上が妥当であることで合意が得られた。
プランナーの城戸滋里氏(北里大学)より進捗状況の説明があった。
平成25年の3月16日(土)北里大学相模原キャンパス
テーマ(仮):看護における感性の大切さ-感性を育むということ-
プログラム:教育講演、基調講演、シンポジウムまたは交流セッション、研究発表が予定されている
基調講演の講師は交渉中である。
1)基調講演、教育講演の時間について
講演時間が90分は長いのではないかという意見が出されたため、再検討を行う。
2)東海地方会学術集会の役割として、会員の皆様に口頭発表に慣れていただく場を提供することがある。示説発表の他に口頭発表も入れる方向で再検討を行う。
プランナーの大村いづみ氏(訪問看護ステーションサーラ)より進捗状況の説明があった。
平成24年9月1日(土)
テーマ:災害で動ける~食べる・寝る・排泄の緊急時の基本ケア
プログラム:講義(午前)、ワークショップ(午後)を予定している。
講師は交渉中である。
開催場所は中部大学を予定していたが、交通の便が悪いことで参加者数が減少することを危惧し、ウインク愛知(名古屋)で開催できるか確認することとなった。
1)小島善和准教授(東海大学健康科学部看護学科)、渡部節子教授(横浜市立大学看護学科)が着任された。
2)大村いづみ氏(訪問看護ステーションサーラ)が辞退された。
3)事務局担当者の変更があった。
1)会則の付則3.1)の会則開始日を平成22年4月1日とする。
2)聖隷クリストファー大学の住所に誤りがあったため修正をする。正しくは、静岡県浜松市北区三方原町3453である。
以上、2点の変更が再確認された。
1)東北大震災に伴う支出について
平成22年度は約10万円、平成23年度は約70万円、合わせて約80万円の東北大震災に伴う支出があったことに加え、学術集会が中止になった事により本来ある参加費(おおよそ60万円程度)の収入もなかったため、会計としては140万円程度が減額となっていることの説明があった。?
2)地方会で総会を行う必要性について
会計年度が毎年4月1日から翌年の3月31日までと変更されたことで、総会での報告時にはすでに行われた学会やセミナーなどの事業について、事業計画案が出されることに違和感があるとの意見が出された。それに対し、地方会学術集会(総会)の開催を早める案、総会を無くす案が出された。
学会(総会)を早めるには、他の学会と重ならない様に日程を取るのが難しい事が考えられる。総会を無くすためには、総会以外で会員の意見が反映できる場・時間を取ることが必要である。会員の意見交換の場は学術集会があるため、ニュースレターを11月より前倒しして発行し、学術集会で意見交換の場を設けるという意見が出された。
また、親学会の許可なく総会を無くすことが出来るのかについて親学会に確認することとなった。
第16回学術集会総会で会員の皆様に総会のあり方、必要性について投げかけ、第17回の学術集会総会でご意見を頂きたい旨伝えることとなった。次回世話人会までに、事務局で他の地方会がどのように運営をしているのか情報収集をし、総会を無くした場合の案を作成することで継続審議していくこととなった。?
3)第18回東海地方会学術集会プランナーについて
岐阜医療科学大学の先生に交渉中である。
4)平成25年度地方会セミナー担当者について
世話人の柿原加代子先生(豊橋創造大学)に交渉中である。?
5)次回世話人会について
平成24年9月1日(土)ウインク愛知(名古屋)にて地方会セミナー後の16時から18時で開催予定である。
日時:平成23年2月12日(日)10:00~10:20
場所:アクトシティ浜松コングレスセンター4階
委任状:56名 参加者:25名 書記:宮元里実
1)会則の付則3.1)の会則開始日を平成22年4月1日とする。
2)聖隷クリストファー大学の住所に誤りがあったため修正をする。正しくは、静岡県浜松市北区三方原町3453である。
以上について、質疑なく承認された。
1)第14回一般社団法人日本看護研究学会東海地方会学術集会開催
H22年3月20日(土)、静岡県立大学
2)第15回一般社団法人日本看護研究学会東海地方会学術集会開催
H23年3月19日(土)に開催を予定していたが、平成23年3月11日の東日本大震災に伴い、学術集会の開催を中止し、紙上発表に変更した。
3)平成22年度セミナー開催
H22年8月28日(土)、岐阜県立看護大学
4)ニュースレター(Vol.14)の発行
5)世話人会開催の報告
第1回 H22年3月20日(土)、第2回 H22年8月21日(土)
以上について、質疑なく承認された。
1)会計収支報告について、質疑なく承認された。
1)会計監査報告について、質疑なく承認された。
1)会計収支原案について、質疑なく承認された。
1)第16回一般社団法人日本看護研究学会東海地方会学術集会の開催
平成24年2月12日(日)、アクトシティ浜松 コングレスセンター(静岡県)
2)平成23年度セミナーの開催
平成23年年9月10日(土)、藤田保健衛生大学(愛知県)
3)世話人会の開催
第1回 H23年5月15日(日)、第2回 H23年8月7日(日)、第3回 H24年2月11日(土)
4)ニュースレター(Vol.15)の発行
以上について、質疑なく承認された。
1)学術集会長・プランナー:城戸滋里氏(北里大学)について、質疑なく承認された。
1)プランナー:大村いづみ氏(訪問看護ステーションサーラ:)について、質疑なく承認された。
会長 | 天野 瑞枝 | 藤田保健衛生大学 |
---|---|---|
副会長 | 白尾久美子 | 静岡県立大学 |
会計 | 足立みゆき | 滋賀医科大学 |
会計 | 柿原加代子 | 豊橋創造大学 |
監事 | 大西 文子 | 日本赤十字豊田看護大学 |
会計監事 | 城戸 滋里 | 北里大学 |
幹事 | 藤井 徹也 | 聖隷クリストファー大学 |
幹事 | 市江 和子 | 聖隷クリストファー大学 |
幹事 | 大村いづみ | 訪問看護ステーション サーラ |
幹事 | 山口 桂子 | 愛知県立大学 |
幹事 | 高植 幸子 | 椙山女学園大学 |
幹事 | 渡邉 順子 | 聖隷クリストファー大学 |
幹事 | 藤井 洋子 | 三重県立大学 |
幹事 | 茶園 美香 | 慶應義塾大学看護医療学部 |
幹事 | 小島 善和 | 東海大学健康科学部看護学科 |
幹事 | 渡部 節子 | 横浜市立大学医学部看護学科 |
事務局 | 此島 由紀 | 藤田保健衛生大学 |
上記の紹介があった。
1)東北大震災に伴う支出について
平成22年度は約10万円、平成23年度は約70万円、合わせて約80万円の東北大震災に伴う支出があったことに加え学術集会が中止になった事により本来ある参加費(おおよそ60万円程度)の収入もなかったため、会計としては140万円程度が減額となっていることの説明があった。
2)総会の必要性について
現在世話人会で会則が現状に合っているかを見直している。その中で、会員の皆様に各種報告をいかに伝えるかを審議しており、総会の必要性についても継続審議中である。
第17回東海地方会総会で、会員の皆様からもご意見を頂きたい旨説明があった。
自:平成23年4月1日
至:平成24年3月31日現在
項目 | 平成23年度予算 | 平成23年度実績 | 予算と実績との差 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1.前期繰越金 | 2,305,249 | 2,305,249 | 0 | |
2.地方会運営費 | 470,000 | 460,000 | △ 10,000 | (註1) |
3.学術集会参加費 | 900,000 | 579,000 | △ 321,000 | (註2)(註3) |
4.セミナー参加費 | 10,000 | 0 | △ 10,000 | |
5.雑収入 | 90,000 | 259,783 | 169,783 | (註4)(註5)(註6) |
合計 | 3,775,249 | 3,604,032 | △ 171,217 |
(註1) 東海地方会運営費 会員1人当り500円×940名=470,000 (H23.4.1現在940名)
(註2) 第16回東海地方会学術集会 会 員 3,000円×85名=255,000円 非会員4,000円×80名=320,000円 学生1,000円×1名=1,000円
(註3) 抄録集購入 1,000円×3冊=3000円
(註4) セミナー寄付 150,000円-130,667円=19,333円
(註5) 利子 293円+157円=450円
(註6) 企業協賛 240,000円
項目 | 平成23年度予算 | 平成23年度実績 | 予算と実績との差 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1.学術集会運営費 | 600,000 | 700,000 | 100,000 | (註1) |
2.セミナー開催費 | 300,000 | 150,000 | △ 150,000 | (註2) |
3.印刷費 | 900,000 | 826,380 | △ 73,620 | (註3)(註4)(註5)(註6)(註7)(註8) |
4.通信費 | 350,000 | 269,414 | △ 80,586 | (註9)(註10)(註11)(註12)(註13)(註14)(註15) |
5.事務費 | 50,000 | 15,100 | △ 34,900 | (註16)(註17)(註18) |
6.会議費 | 600,000 | 309,329 | △ 290,671 | (註19)(註20) |
7.人件費 | 100,000 | 0 | △ 100,000 | |
8.事務局運営費 | 50,000 | 49,000 | △ 1,000 | (註21)(註22) |
9.ホームページ更新費 | 100,000 | 84,000 | △ 16,000 | |
10.予備費 | 100,000 | 0 | △ 100,000 | |
支出合計 | 3,150,000 | 2,403,223 | △ 746,777 | |
11.次期繰越金 | 625,249 | 1,200,809 | 575,560 | |
合計 | 3,775,249 | 3,604,032 | △ 171,217 |
(註1) 第16回東海地方会学術集会運営費 700,000円
(註2) セミナー開催費 150,000円
(註3) 地方会封筒印刷代 22,050円
(註4) 学会抄録追加印刷代(700部) 286,650円
(註5) ポスター集印刷代 249,900円
(註6) 抄録発送挨拶文印刷代 5,880円
(註7) ニューズレター印刷代 54,000円
(註8) 第16回学術集会抄録印刷代 198,000円+9,900円=207,900円
(註9) 第15回学術集会抄録集等の返送 90円+2,320円+240円=2,650円
(註10) 学会参加費返却(簡易書留) 63,460円
(註11) 抄録・ニューズレター封入 17,850円+19,000円+4,700円=41,550円
(註12) 第15回学術集会ポスター集発送 71,820円
(註13) メール便 78,080円+3,904円=81,984円
(註14) 抄録等発送 500円+4,720円+960円+240円+80円+1160円=7,660円
(註15) 切手代 80円+210円=290円
(註16) 振り込み手数料 420円+420円=840円
(註17) 世話人会コピー代 260円+840円+560円=1,660円
(註18) 角2封筒(テープ付)500枚 12,600円
(註19) 世話人会交通費 102,620円(5月開催)+21,340円(8月)+90,370円(2月開催)=214,330円
(註20) 世話人会会場費 27,026円(5月)+37,800円(8月)+23,753円(2月)+4620円+1800円=94,999円
(註21) 学会印 28,000円