東海地方会からのニュースレターを掲載いたします。
2006.11.1発行
去る平成18年3月18日(土)第10回日本看護研究学会東海地方会学術集会が横浜市教育会館において開催されました。
「入会手続き」および「所属等の変更届」は、地方会事務局では取り扱っておりません。日本看護研究学会事務局(千葉:043-221-2331)へご連絡下さい。
第10回学術集会長 三上 れつ(慶應義塾大学)
この度、横浜市で第10回東海地方会学術集会を開催させていただきました。当日は、神奈川県看護フォーラムと日程が重なり、参加人数が少ないのではないかと危惧いたしておりましたが、251名の参加者を迎えて無事に大会を終えることができました。
日本看護研究学会東海地方会は平成8年に設立され、今年は記念すべき第10回目の学術集会となりました。今年のメインテーマは、「事例研究の再考と課題―看護を語る,患者からの学びを蓄積する―」としました。
基調講演では、日本赤十字看護大学の川嶋みどり先生の「対象とともに創る―事例から学ぶ看護の本質の追究―」の内容に、会場の参加者全体が引き込まれました。シンポジウムでは、「事例研究の現状と課題」について、教育・実践・研究の場で活躍されている先生方の講演があり、有意義なシンポジウムとなりました。さらに口演・示説あわせて25演題の発表があり、各会場で発表者と参加者との活発な意見交換ができました。このプログラムを通して、看護を語ること、そしてその学びを蓄積することの重要性を再認識する契機となったのではないかと考えております。
最後に、会員の皆様はじめ、川嶋先生、シンポジストの先生方、座長並びに世話人の方々、東海地方会事務局、関係者の皆様のご支援とご協力をいただきましたことを、心より感謝申し上げます。
大村いづみ(ナーシングオフィスSAHLA)
雨上がりの長い坂道を上り、息を切らしつつ会場に入ると、「今日は勉強するぞ!」と目を輝かせたたくさんの参加者の熱気を感じました。今回は、「事例研究の再考と課題-看護を語る、患者からの学びを蓄積する」という大変興味深いテーマでした。基調講演、シンポジウムでは、事例から看護の本質を追及していくことについて、貴重な示唆を得ることができました。患者をどのようにみるか、自分をどのようにみるか、「個」の蓄積からどのように共通項を見出すかなど、改めて考える機会となりました。患者から学ぶ前に、患者をどのようにみるかが重要です。「先入観や偏見が看護師の観察を歪める要因の一つである」と講演で示され、患者を弱者ととらえてしまうと患者から多くを学べないのではないかと感じました。病気や障害のある人と健康な自分を比較して、幸せを測ったり健康に感謝したり働く意欲を増したりすることが、残念ながら私にはあります。それは裏を返せば、自分よりも弱く不幸せな人があんなに頑張っているのだから自分も頑張ろうと思っているのかもしれません。厳しい状況にある患者は、私よりも強いはずです。人生の師として学ばせていただくと肝に銘じなければいけないと思いました。そして、患者から多くを学んだ後、人として看護師は成長し、より深く患者をみることができるのでしょう。
一般口演・示説では、まさに「臨床の知」と思える現場からの報告が多くありました。アットホームな雰囲気の中活発に議論され、発表者と参加者が一緒に今後の課題を方向付けていく場面もありました。地方会学術集会の良さがうまく引き出されていたと思います。
日時:平成18年3月11日(土)12:00-12:30
場所:横浜市教育会館
書記:天野瑞枝
1)第9回日本看護研究学会東海地方会学術集会の開催
2)世話人会の開催
3)第10回日本看護研究学会東海地方会学術集会のお知らせを発行
4)日本看護研究学会東海地方会ニュースレターの発行(vol.9) 以上、拍手承認された。
1)平成17年度会計収支報告
2)平成17年度会計監査報告
以上、拍手承認された。
1)第10回日本看護研究学会東海地方会学術集会の開催
学術集会会長 慶應義塾大学看護医療学部 三上 れつ 氏
2)日本看護研究学会東海地方会ニュースレターの発行(vol.10)
3)第11回日本看護研究学会東海地方会学術集会のお知らせの発行
4)世話人会の開催 以上、拍手承認された。
平成18年度予算(案)について、原案通り拍手承認された。
1)学術集会会長:聖隷クリストファー大学
看護学部 渡邉 順子 氏
2)会場:浜松アクトシティにて行う予定
3)期日:平成19年3月17日(土) 以上の提案について、原案通り拍手承認された。
1)学術集会会長:名古屋大学医学部保健学科 藤井徹也氏が推薦された。
以上の提案について、原案通り拍手承認された。
下記の演題は、発表者の都合により、学術集会当日に口演発表されませんでした。
すでに抄録集には掲載されておりましたが、演題は削除させていただきます。ご了承ください。
記
口演・第1群-1(抄録集P21)
演題名:脳卒中後遺症者の生活活動に関する希望と活動頻度
発表者:川守田千秋(神奈川県立保健福祉大学)
(2006/11/1現在)
愛 知:356名
岐 阜: 98名
三 重: 79名
静 岡:108名
神奈川:275名
合 計:916名
会長 | 渡邉 順子 | 聖隷クリストファー大学 |
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副会長 | 天野 瑞枝 | 藤田保健衛生大学 |
会計 | 市江 和子 | 聖隷クリストファー大学 |
会計 | 大村いづみ | (有)ナーシングオフィス SAHLA |
会計監事 | 倉田トシ子 | 山梨県立大学看護短期大学部 |
会計監事 | 大津 廣子 | 愛知県立大学 |
幹事 | 大西 文子 | 藤田保健衛生大学 |
幹事 | 柿原加代子 | 豊橋創造大学 |
幹事 | 小山 幸代 | 東海大学 |
幹事 | 白尾久美子 | 静岡県立大学 |
幹事 | 中野 正孝 | 三重大学 |
幹事 | 藤井 徹也 | 名古屋大学 |
幹事 | 三上 れつ | 慶應義塾大学 |
幹事 | 山口 桂子 | 愛知県立看護大学 |