近畿北陸地方会独自で開催する学術集会についての情報を掲載しております。
平成30年3月17日(土)に武庫川女子大学におきまして、日本看護研究学会第31回近畿・北陸地方会学術集会を開催いたし、近畿・北陸地区の会員及び非会員の皆様をはじめ学生ボランティアなどを含めて約180名のご参加をいただきました。まずは、ご参加の皆様お一人お一人に感謝申し上げます。
本学術集会では、「経験知から理論知へ-現場の悩みや課題意識こそが次へのチャンス-」をテーマとし、実践知を経験知に転換していくための道筋の基盤となる研究活動を推進していくための方向性を模索しました。基礎用語を確認した会長講演の後、阿曽洋子先生の教育講演では、看護実践と看護研究を行う能力が根底で密接につながっているという点を再認識でき、臨床実践において看護研究を行うための重要なヒントをいただきました。
諏訪敏幸先生の教育セミナーでは、課題を明確にしていく際に不可欠な情報を適切に検索する方法について分かりやすく学ぶことができました。丸山美津子先生、畑中文恵先生、原田さとみ先生には、シンポジストとして臨床での課題意識をどのように研究に結びつけたのかという具体的な研究プロセスをご紹介いただき、経験知から理論知への道筋を具体的に共有する貴重な機会となりました。徳重あつ子先生を代表とした交流集会では、臨床現場で日常的な問題となっている認知症ケアについて活発な意見交換が展開されました。また、一般演題・示説発表では、各自の研究課題についてより具体的で有意義な質疑応答が行われました。
会場構造上、至らない点もあったかと存じますが、何卒ご寛容ください。ご多忙中にもかかわらず、演題査読や座長をご担当いただきました先生方、本学術集会にご賛同いただき展示やご後援、広告を賜りました団体の皆様方、地方会世話人の皆様、熱心に準備・運営のお手伝いをいただいた実行委員・協力員・ボランティアの皆様、そして、何よりも当日ご参加いただきまして学術集会を盛り上げていただきました皆様にあらためて心からの感謝を申し上げます。
日本看護研究学会第31回近畿・北陸地方会学術集会
会長 久米 弥寿子(武庫川女子大学)
日本看護研究学会第31回近畿・北陸地方会学術集会
企画委員一同
経験知から理論知へ
-現場の悩みや課題意識こそが次へのチャンス-
このたび、第31回日本看護研究学会近畿・北陸地方会学術集会会長を務めさせていただきます。本学術集会のテーマは「経験知から理論知へ-現場の悩みや課題意識こそが次へのチャンス」と致しました。 看護実践や教育現場では、多種多様な課題に取り組み、質の高い看護実践や教育に変革していけるよう日々、格闘の連続です。それは各施設固有の悩みや課題もあります。しかし、その一つ一つの課題が集まったときには、課題の根源性における共通点や課題解決に向けての糸口が見えてくることがあります。こうした一人一人、一つ一つの施設の看護職者が集まり、それぞれの課題や取り組みを共有し、情報交換を行うことで、次の日からの実践・教育・研究に向けてのエネルギーが得られ、少しでも“癒やされる”ような地方会を目指しています。 どうぞ多くの皆様にご参加いただけますよう、ご案内致します。
学術集会長 久米 弥寿子(武庫川女子大学看護学部)
テーマ:経験知から理論知へ-現場の悩みや課題意識こそが次へのチャンス-
開催日:2018年3月17日(土)
会 場:武庫川女子大学看護学部
(〒663-8558 兵庫県西宮市池開町6-46)
◆阪神線「鳴尾」駅下車 徒歩5分
◆阪神線「武庫川」駅下車 西口より徒歩10分
武庫川女子大学看護学部エントランスホール
2018年3月17日(土)8:30~13:00
参加区分 | 事前申込参加 |
---|---|
会員 | 4,000 |
一般(非会員) | 5,000 |
学部学生(当日、学生証の提示が必要) | 1,000 |
2017年10月2日(月)から2018年2月23日(金)12時まで
振込名を「会員番号 名前」(非会員は「999 名前」)とし、下記口座宛にお振込みください。
銀行支店名 ゆうちょ銀行 四〇八(読み方 ヨンゼロハチ)
預金種目 普通口座
口座番号 4984854
口座名義 ダイサンジュウイッカイニホンカンゴケンキュウガッカイキンキホクリクチホウカイガクジュツシュウカイ
※郵便局でお振込の場合
記号 14040
番号 49848541
申込用紙をご記入のうえ下のメールアドレスまで送信してください。
sankakh@mukogawa-u.ac.jp
*郵送による事前登録は受け付けておりませんのでご注意ください。
*ご登録いただいた個人情報は、第31回近畿・北陸地方会学術集会の準備・運営目的以外には使用いたしません。また、ご入力いただいた個人情報は、必要なセキュリティー対策を講じ、厳重に管理いたします。
当日参加の方は総合受付にあります『当日参加受付』にお越しください。参加費のお支払いは現金のみとなります。クレジットカードでのお支払いはできませんので、予めご了承ください。
参加区分 | 当日参加 |
---|---|
会員 | 5,000 |
一般(非会員) | 6,000 |
学部学生(当日、学生証の提示が必要) | 1,000 |
第31回近畿・北陸地方会学術集会 運営事務局
E-mail:jsnr2017@mukogawa-u.ac.jp
大会長 | 久米 弥寿子(武庫川女子大学看護学部) |
---|---|
演 題 | 今、あらためて考える経験知と理論知の行方 |
座 長 | 町浦 美智子(武庫川女子大学看護学部) |
講 師 | 阿曽 洋子(武庫川女子大学看護学部) |
---|---|
演 題 | 臨床現場で研究する人材を育成する看護基礎教育 |
座 長 | 久米 弥寿子(武庫川女子大学看護学部) |
講 師 | 諏訪敏幸(元大阪大学生命科学図書館) |
---|---|
演 題 | 文献検索の落とし穴-より適切な検索方法- |
テーマ |
臨床での経験を研究へ -経験知を理論知へ転換する研究プロセス- |
---|---|
シンポジスト |
丸山美津子(兵庫医科大学病院看護部長) 畑中文恵(尼崎訪問看護ステーション主任) 原田さとみ(市立伊丹病院副看護部長) |
座長 |
藤原千恵子(武庫川女子大学看護学部) 新田紀枝(武庫川女子大学看護学部) |
テーマ | 臨床現場における認知症ケアの質向上 |
---|---|
メンバー |
*德重あつ子、横島啓子、荒木大治、岩﨑幸恵、杉浦圭子 武庫川女子大学看護学部・看護学研究科 *梅澤路絵 関西ろうさい病院 *浅田知子、岩見明子、大越幸代、大納英美、源野幸世、 前田景子、宮地由紀子 武庫川女子大学大学院看護学研究科修士課程 |
P-1 |
健常成人女性における後頸部温罨法の入眠促進に及ぼす影響 ○川原恵1)、阿曽洋子2)、片山恵2) 1)医療法人 医誠会病院 2)武庫川女子大学看護学部 |
---|---|
P-2. |
主観的指標による全身浴と手浴が及ぼすリラクセーション作用の検証 ○山口晴美1)、田丸朋子1)、片山恵1)、岩﨑幸恵1)、清水佐知子1)、阿曽洋子1) 1)武庫川女子大学看護学部 |
P-3. |
ファウラー位での口腔ケアのための開口が高齢者の血圧に及ぼす影響 ○米澤知恵1)、本多容子1)、田丸朋子2)、岩佐由美1)、河原史倫1) 1)藍野大学医療保健学部看護学科 2)武庫川女子大学看護学部 |
P-4. |
妊娠末期の眠気と就寝・起床時刻、睡眠時間、昼寝との関連 ○植松紗代1)、和泉美枝1)、眞鍋えみ子1) 1)同志社女子大学看護学部 |
P-5. |
壮年期女性透析患者が就労を継続する要因 -インタビューによる分析- ○石井俊行1) 1)姫路獨協大学看護学部看護学科院 |
---|---|
P-6. |
回復期リハビリ病棟における排便ケアへの取り組み ―POOHマスター(排便リーダー)のケア介入― ○西谷美乃1) 1)医療法人社団浅ノ川 浅ノ川総合病院 |
P-7. |
訪問看護師によるグリーフケアの実態に関する文献検討 ○大谷 早紀1) 1)独立行政法人国立病院機構やまと精神医療センター |
P-8. |
デルファイ法を用いた国内の看護系文献の検討 ○藤田優一1)、植木慎悟1)、北尾美香1)、前田由紀2)、藤原千惠子1) 1)武庫川女子大学看護学部看護学科 2)武庫川女子大学大学院看護学研究科博士後期課程 |
P-9. |
看護師の自ら学ぶ意欲評定尺度の開発 ○野寄亜矢子1)2)、 清水佐知子1) 1)武庫川女子大学大学院 看護学研究科 2)市立池田病院 |
---|---|
P-10. |
看護師に対するcopd研修における知識の変化の検証 ○礪波利圭1)、長谷川智子1)、上原佳子1)、北野華奈恵1)、出村佳美1) 1)福井大学学術研究院医学系部門看護学領域 基礎看護学分野 |
P-11. |
スタッフナースが認識する看護主任の役割と期待する役割 ○木原栄子1) 1)奈良県立医科大学附属病院 |
P-12. |
日本の大学生におけるクロノタイプと便秘の関係 ○長島俊輔1)、二宮早苗1)、若村智子1) 1)京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻生活環境看護学分野 |
P-13. |
中等度アルツハイマー型認知症高齢者へのコラージュ療法における心理学的生理学的な変化について ○津崎勝代1)、上西洋子1)、外村昌子1)、吉田えり1)、村上生美1) 1)森ノ宮医療大学看護学科 |
---|---|
P-14. |
長期臥床高齢者における心拍数変動の実態 ○林愛乃1)、伊部亜希1)、宮嶋正子2)、片山恵2)、石澤美保子3)、藤本かおり2)、阿曽洋子2) 1)敦賀市立看護大学 2)武庫川女子大学看護学部 3)奈良県立医科大学医学部看護学科 |
P-15. |
高齢者の昼寝の実態と夜間睡眠との関連 ○堀田佐知子1)2)、若村智子2) 1)元 園田学園女子大学人間健康学部人間看護学科 2)京都大学大学院医学研究科 人間健康科学系専攻 |
P-16. |
入院している認知症高齢者の手指温度の実態調査 -非認知症高齢者との比較- ○河原史倫1)、本多容子1)、笹谷真由美1)、米澤知恵1) 1)藍野大学医療保健学部看護学科 |
P-17. |
シミュレーション教育におけるSP(模擬患者)の能力と資質の向上に関する研究 -SPへの調査から- ○比留間ゆき乃1) 1)学校法人 兵庫医科大学病院 |
---|---|
P-18. |
多職種チームにおける看護師の臨床判断の特徴 ○片山由加里1)、宇野真由美2)、下岡ちえ1)、園田悦代3)、細田泰子4) 1)同志社女子大学看護学部看護学科 2)大阪大学大学院医学系研究科博士後期課程 3)京都府立医科大学医学部看護学科 4)大阪府立大学地域保健学域看護学類 |
P-19. |
看護系A大学の学生の「生活」「看護師」のイメージ -テキストマイニングによる分析- ○岡美登里1)、山下敬1)、中西京子1)、本田可奈子1) 1)滋賀医科大学医学部看護学科 |
P-20. |
移動援助の実習場面に伴う学生のリスクセンス ○下岡ちえ1)、片山由加里1) 1)同志社女子大学看護学部 |
P-21. |
看護系大学の学生における看護プロフェッショナリズムの認知 ○西川美樹1)、細田泰子2)、紙野雪香2) 1)元大阪府立大学大学院看護学研究科博士前期課程 2)大阪府立大学大学院看護学研究科 |
P-22. |
救急車要請の判断に影響を与える親の不確かさ尺度の基準 ○植木慎悟1)、北尾美香1)、藤田優一1)、藤原千惠子1)、大橋一友2) 1)武庫川女子大学 看護学部 2)大阪大学大学院 医学系研究科 保健学専攻 |
---|---|
P-23. |
小児入院患者が退院困難となる社会的要因 ○前田由紀1)、藤田優一2)、藤原千惠子2) 1)武庫川女子大学大学院看護学研究科 2)武庫川女子大学看護学部看護学科 |
P-24. |
二分脊椎症児の清潔間欠的導尿に関する研究動向と課題 ○徳島佐由美1) 1)森ノ宮医療大学 保健医療学部 看護学科 |
P-25. |
母親が認識している小学校低学年の口唇裂・口蓋裂児の疾患に関連した否定的な体験 ○北尾美香1)、藤田優一1)、植木慎悟1)、藤原千惠子1) 1)武庫川女子大学看護学部 |